最近購入の素晴らしい写真集 2点

kokotonPAPAが購入するネイチャー写真集はナショジオ系が多いね。それは野生の素晴らしさが表現されているから。簡単な理由。
背景がどうの、粒子がどうの、色合いが......関係無いのよね。各シーンの素晴らしさは一枚で表現出来る事もあるし、組み写真が良い事もある。それが素晴らしいのがナショナルジオグラフィッックのカメラマン。長い取材の結果は見るものの共感を呼ぶのは当たりまえ。

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今回は "動物達の惑星 (Steve Bloom)"と、"素顔の動物達 (National Geographic 編)" の二冊だね。スティーブ・ブルームもナショジオのカメラマン。素晴らしい写真が並ぶ。

良い写真集を見る事と、良い音楽を聴く事は似ている。自分の中の感性を高めてくれる気がする。イライラしている時なんかは、素晴らしい音楽を聴くと いとも簡単に身体の中から爽快感に満たされる。それと同じ。



廃刊になって久しい the wildlife photographs (National Geographic) は個人的宝物。記事も素晴らしい!


マルセル・プルーストの「失われた時を求めて」の再読、何回目だろう

Marcel Proust [À la recherche du temps perdu]、超大作「失われた時を求めて」を久しぶりに再読する事にした。
もしこの作品を知らないなら、これを読み始める勇気と気持ちの昂りが必要な事がわかってもらえないかもしれない。

失われた時を求めて

マルセル・プルーストが14年の歳月をかけて書き上げた全7編(7冊)のフランス文学。簡単に文学などと言えるのか疑問もあるけど。
なにしろ文が難解。そして主人公の内なる心象を一人称で書き綴る文が延々と続く。それは意識と無意識の間を揺れ動き、読む者を混乱に陥れる。7冊と言っても上下2段割のビッシリと詰まり切ったもの。そのボリュームは読み始めてすぐに圧倒される。

初めて読んだのは20代。それから数回は読んだ。かなり傷んだ。
なぜこれをまた読み返すのか自分でもわからない。この作品を要約する事など出来もしないし、作家人生の半生をかけて書かれた「失われた時を求めて」を今から読めば、通勤で読むなら数ヶ月は確実にかかる。
普段はとても手にする気が起きない。でも久しぶりにこれを手にする事にした。

本当はリタイアしたら部屋のロッキングチェアに座って、うつらうつらしながら読もうと決めていたんだけど。

小松左京 の 虚無回廊

結局、未完に終わった作品。これは小松左京氏の追悼刊としてそれまでの三巻を一冊にまとめられたものだ。久々に一気読みして疲れた。

生命の目指す物は、起源の目指す真実とは、と言った部分がテーマのはず。しかし、それだけでは作品にならないので複素平面の様な数学的事象と宇宙、仮想実体化した男女の関係、と言ったパターンをとらないとならないのがSFとしてのジレンマの気がする。複素平面、先日仕事の中で非ユークリッド幾何学による発想の転換で使ったが、その虚実の平面を複次元化した実宇宙と虚宇宙の話は使い古されている気がする。題名はその間をつなぐ空間を称している。(第三巻に記述)

しかし本質は一つのAE(人工実存)の中に作り上げられた役割分担であるAI(人工知能)が、個性そして自我を目覚めさせていく処がポイントなのは言うまでもないだろう。それこそが”思考”であり”存在”そのもの。そして実存から離合した意識が”全体意識”といった物に結実されるて集結されたと思われるのは想像に難くない。
なぜ生命は生まれたのか、進化とは何か、何を目指しているのか。

書き始めたらきりがないので、別の機会にしよう。
壮大な宇宙ロマンを好む人よりも、”真実”とは何かを考える事が好きな人にお薦めしたい一冊。あらゆる物に真実はある....などと考えるなら読まずにいていい。”真実”は真実、存在や宇宙を含め全てを包括して一つしかない。科学・哲学・宗教・芸術、と言った様々なアプローチが存在するだけ。科学の中だけとっても理論数学や宇宙物理学、等々のアプローチがあるはず。

最後についている座談会などは未完の補追、追悼でしかない。味わいを壊す、読まなくて良し。

テーマ : SF小説
ジャンル : 本・雑誌

ゴールデンウィークは音楽と読書だな

で、小松左京 の ”果しなき流れの果に” だ。SFなんて本じゃない?! 甘いな。
集団思惟。思惟といっても仏教のそれではない。kokotonPAPAが学生時代によく考えていた事だ。そういう作品の一つ、そういう考え方の一つ。であり、登場人物のキャラクター的展開やSF的時空設定に依存する事がコアではない作品。SFと言うのは実に解釈が曖昧だな。固定概念的文学から距離をとる事もSFのスタンスなら当然のアプローチとは言えるが。

果しなき流れの果に-小松左京
50年とは言わないが、それくらい前の作品だが未だに色あせる事は全くなかった。それは先ほどのような作品だからだろう。21世紀という時代の推測は陳腐化するので仕方ないがそれも然程感じなかった。
本書は1966/7月に早川から文庫化され角川を経て絶版状態にあったのを徳間が1990/3月に復刊させたもの。現在はハルキ文庫から出版されている。

もう一つ面白いのは”日本沈没”の続編となる予定だった展開、日本民族が世界に散らばり その果てに人類初の地球外植民地に旅立つ基本ストーリーもこの中に既にのっている事。そしてその展開もすでに構想にある事。逆に日本沈没はこの前章として後から具体的作品化されたと実感できる。日本沈没は1973年出版。残念ながら、その先が作品化される事はなかった。確か作者は、条件が揃わない、といった様な事を語っていたと覚えている。

久しぶりに昔の本を読み返してみた訳だが、以前のように本をむさぼり読むようになるのだろうか。年を取ると子供にかえると言うが、音楽の完全復活と以前にも増した没入度を考えると危険だから気をつけよう。もう新規投資する時は短い。

考える事は人間の必然だと思っているが、また文学(文字)の力を借りるのが必要な事なのか。一部の純文に手をつけるのはやめよう。思考の渦にはまるかもしれない。
単なる痛快読書は現実逃避に近づく、だからkokotonPAPAは好きでない。自分の思考に共鳴を与える物だけが価値がある。読書後の痛快感や文面上の感動など意味をなさない。自分にとって考える事こそが読書の必然。

話は脱線するが、kokotonPAPAは物理的実体の自分にあまりこだわりはない。その不具合の多い有機個体と指向性は好きだけど。(笑)
だから大きな病気を言われたときも驚くほど他観できた様な気がする。大切なのは考え続ける意識の存在、それが自分。


テーマ : SF小説
ジャンル : 本・雑誌

映画【MISHMA】総監督F.コッポラ、G.ルーカス を見たか!

殆んどの日本人は知らない大作MISHIMA(Mishima: A Life In Four Chapters)。もちろん三島由紀夫の事を画いた1985年の米作品です。
過去、DVDやVHSで一部マニアのみが海外から入手していた物です。(DVDはリージョンコードの問題があるのは当然ですが、そんなことは簡単に対応出来ますね)


総監督は表題の通りF.コッポラ、G.ルーカス。脚本/監督はポール シュレイダー、主演は緒形拳。米映画なのになんと全編日本語で英語字幕。上映時間2時間。英語のナレーターはロイ シャイダー!、日本語は緒形拳。三島自身の語りをしています。サントラは現代音楽の巨匠フィリップ グラス。
出演者は全て日本人俳優。佐藤浩市、坂東八十助、沢田研二、李麗仙、左幸子、永島敏行、三上博史、倉田保昭、平田満、勝野洋、根上淳、池部良、横尾忠則、烏丸せつ子、萬田久子、大谷直子、加藤治子、他にも驚くべき そうそうたるメンバー。これで日本未公開。(理由の噂は、ネット上に様々あるが真相は不明)

全四幕構成で、三島の生い立ちが全編をつなぎます。一幕から三幕は三島の作品から、「金閣寺」、「鏡子の家」、「奔馬」。第四幕では楯の会と三島の終焉を描かれます。
三つの作品はそれぞれ三島の心を映していると思われる特徴的なコンテンポラリーなセットで表現されます。

これ以上書くのはやめておきましょう。もちろん感想も。
実は本作品を入手するチャンスが一回だけ有りましたね。2010年11月25日に「三島由紀夫と一九七〇年」(鹿砦社)と言う三島由紀夫特集が刊行されたのです。趣旨は付録で付いてきた参考書料映像と題されたDVD(MISHIMA本作)にある事は明白でした。
三島由紀夫と一九七〇年

多分もう入手困難と思われる一品です。どういういきさつでこれが発刊されたのかも良くわかりません。【後日記】なんと再発売されました!


ちなみにkokotonMAMAに言わせると、三島の作品を知らなければ(読んでいなければ)全く意味不明 との事。なるほど、と思う。ちなみに米興行は大惨敗。

kokotonPAPAは中高と三島由紀夫フリークだったのですね。世界三大名作は三島由紀夫の「豊饒の海」、ロレンス ダレルの「アレクサンドリアカルテット」、そしてマルセル プルーストの「失われた時を求めて」、と今でも思ってますし ベストは三島由紀夫の「春の雪」。(海外作品の訳による問題にここで触れるつもりはありません)
高校生の時、忘れもしない三島のあの日 1970年11月25日が訪れました。その後、天人五衰の発刊をみて自然と読書から足が遠のいていったのは事実ですね。

三島由紀夫、そしてかつてあれ程の本を読んだ事は頭の片隅。kokotonPAPAの誕生日の今日、投稿してみました。


SF 太陽風交点 堀晃

徳間文庫は絶版らしい。小松左京さんが逝去したので思い出して読んでみた。曰くありの件を思い出した。
1981年に本作品は日本SF大賞を受賞した。当然ハードカバーだが、それは早川から出版されてた。しかし本作品の文庫化は日本SF大賞を後援していた徳間からなされ、早川との裁判沙汰となった。
日本SF大賞は反早川色の強いSF作家達代表の小松左京氏が作った日本SF作家クラブが主催。本作品を第一回の大賞に推奨したのも小松左京氏であったと言う噂も強かったね。現に文庫版の解説は短編レベルの長文で小松左京氏によるものだ。
そんな記憶が強いが、作品自体は所謂ハードSFの短編集。当然、回転するバケツの水 で有名なニュートン力学とマッハ原理の話、等の宇宙物理学ネタが飛び交う、また基本は特殊相対性理論の色合いで出来ているのは言うまでもない。
それに対応して表現される、有機コンピューターとでも言うべき人間の脳をハードと組み合わせて物体としての死を超越したサイボーグor機械の世界。概ねこの展開に二分され構成されている。
30年前だからねぇ、今読むと時代遅れは否めないがハードSF小説としてはこんなものだろうね。当時はブルーバックスの方を良く読んでいたよなぁ。
太陽風交点

テーマ : SF小説
ジャンル : 本・雑誌

pray for japan 愛とメッセージの力。読んで欲しい!

この一冊を是非読んで欲しい。
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Pray for Japan。日本はもちろん世界から大震災への思いが綴られている。人類、まだまだ捨てたものじゃない。涙無くして読む事が出来ない。

福田幸広proのクロザル at ニュートン1月号 ★★☆

現在発売中のニュートンの特集、福田幸広proのクロザル。kokotonPAPAのfabourit動物写真家さん。その手の写真を撮っているなら、是非!
fukudayukihiro_kurozaru.jpg

写真集「A SHADOW FALLS」Nick randt の素晴らしさ!  ★★☆

写真集

最近撮影はご無沙汰だが、良い写真を見る事は刺激になる。最近一番の写真集は、「A SHADOW FALLS」Nick randt。次のページから写真を見る事が出来る。
http://www.nickbrandt.com/portfolio.cfm?nK=7648&nS=0&nL=1



やっぱり心を打つ写真じゃないと人様に見せるのは失礼かもしれない。自己満足は自己満足で一人密かに楽しむべきモノかも。ますます撮影から遠ざかりそうだな。

PS:[2014-5-25追記] 再発されるそうです(オリジナルの装丁とは違う様ですが)


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1.このblogで言う現代音楽
2.マーラー交響曲第5番 160CD
 (名盤・珍盤 聴き比べ)

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