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マリオ・ブルネロ(Mario Brunello)の『 FILM 』を聴く

来月の公演を控えたチェリスト Mario Brunello の指揮者作品ですね。1994年に仲間と結成したオーケストラ・ダルキ・イタリアーナ(Orchestra D'archi Italiana) による演奏は映画に使われた音楽を取り上げて、題名FILMとなっています。

基本的に現代音楽家の作品が多いのは、映画に使われ易いからでしょうね。明確な主題を排した事で映像に出しゃばらないですから。



弦楽のためのアダージョ Op.11 / Samuel Barber (1910/3/9 - 1981/1/23)
 新ロマン派的なこの作品がバーバーの代表作でしょうね。映画「プラトーン」で使われている、とても美しい楽曲です。静的に終始する流れに浸るのが快感ですね。

ヴァイオリンと弦楽オーケストラのためのノスタルジア ~ アンドレイ・タルコフスキーの追憶に / 武満徹
 無調ですが、無拍ではないので前曲からの流れは不自然ではありません。いかにも武満作品であり、幽玄にして刃物の様な鋭さです。部屋中に この音楽が満たされる感覚を味わえます。

トリスティング・フィールズ / Michael Nyman (1944/3/23 - )
 英国を代表する現代音楽家 マイケル・ナイマンのミニマルではない楽曲です。映画音楽やコマーシャルにも使われるのですが、ここではモーツァルトの主題を使った古典的な流れと背景に流れるナイマンらしさが楽しめます。

◇弦楽四重奏曲第1番 「クロイツェル・ソナタ」/ Leoš Janáček (1854/7/3 - 1928/8/12)
 ヤナーチェクは民族音楽をベースにした現代音楽家ですね。このCDの中では全四楽章の この楽曲が"聴かせる"作品になるかもしれません。上記三曲とは異なり、部屋に流しておく というには主張がありますね。もちろん素晴らしい楽曲、演奏です。

アダージェット 交響曲第5番第四楽章 / Gustav Mahler (1860/7/7 - 1911/5/18)
 言わずと知れたマーラーのアダージェットです。マーラー5番のCDを100枚以上は所有していますが、この楽章だけはトーマス・マンの映画化「ベニスに死す」のイメージが拭えませんね。主人公のグスタフは、マンがグスタフ・マーラーからとったもの。ヴィスコンティの同名の映画の主人公の容貌は、それを元にマーラーを模しています。
ここでは夕陽の黄昏を前にしたような暖色系の演奏になっています。甘美よりも情熱を感じます。個人的には冬の原野を望む様なもっと静的に冷たい演奏が好きですね。あくまでも交響曲の楽章としての好みですが。(映画でのアダージェットは抑揚が強く諄いですが)

・・・・・・

切れ味・先鋭的なオーケストラ・ダルキ・イタリアーナとブルネロによる室内楽を肩肘張らずに楽しむ事が出来ますね。バーバー・武満・ヤナーチェク作品がお薦めです。





テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽

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・2017年12月9日
音楽ブログに特化するためにタイトルを「現代音楽と酒の日々」から変更しました。





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