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ノルドグレンの The Last Quartets を聴く

毎度お馴染みのフィンランドの現代音楽家ペール・ヘンリク・ノルドグレン(Pehr Henrik Nordgren, 1944/1/19 - 2008/8/25) の最後の弦楽四重奏曲、第10・11番です。以前第4・5番を紹介しています。

String Quartet No.10 Op.142 (2007年) は無調で、Tempera Quartetに献呈された曲で2008年に初演されています。そして最後のショスタコーヴィチへの賛辞となっています。
第一楽章は静的に第二楽章は過激に、それぞれ無調の中に動機レベルの流れを残しつつ展開します。
第三楽章では再び静的に回帰します。
第四楽章はMorning Songで、1971年に見た富士山頂上での日の出のイメージが展開されているそうです。始めに鳴る小さな鈴は神社(Shinto Temple)の音で、その静的な入りからストイックな弦楽の絡みの中に東洋的な和声が感じられる楽章です。全体的に精神的な展開感を感じますね。何が?と言われると、うまく言い表せませんが...

String Quartet No.11 Op.144 (2008年) はノルドグレンの亡くなった年の作品になります。これもTempera Quartet に献呈されており、2008年7月25日のKuhmo Chamber Music Festival で初演されノルドグレン本人も立会っています。そしてその一ヶ月後の8月25日に逝去しています。
第一楽章は解放弦の静音で始まり終わる短い楽章です。第二楽章は各楽器が細かい動機を対位法の様に、モザイクの様に織り合わされて展開します。第三楽章は交響曲第4番からの引用になりますが、流れは悲しみと瞑想で葬送的な気配さえ感じます。
最終楽章は、それに自然に繋がる様な短いエピローグで、人生の終章での慈悲を表しているとの事です。
通して、既に人生の終焉を知っているかの様な音楽を感じてしまいます。

演奏は、この二曲を献呈されたTempera Quartetになります。



テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽

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・2017年12月9日
音楽ブログに特化するためにタイトルを「現代音楽と酒の日々」から変更しました。





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