ニコロ・パガニーニの「24のカプリース」聴き比べ

ヴァイオリンの超絶技巧曲と言えば、パガニーニ(Niccolò Paganini, 1782/10/27 - 1840/5/27) の「24の奇想曲(24 Capricci) Op.1」ですね。
トーマス・ツェートマイアー(vn)のコンサートが、二週間後の17日(金)にトッパンホールであるので、聴き比べをしておきましょう。

何回も紹介していますが、kokotonPAPAはツェートマイヤー好きです。ツェトマイヤーは、二回の録音を残し、度々コンサートでも全曲演奏をやっていますので実際の演奏がどのようになるのか今からとても楽しみです。


◆アッカルド(Salvatore Accardo) [DG] 1977年
 古典的です。そもそも時代背景が古い作品なので、主題は当然ながら古臭く、その中に超絶的なパートが絡んで聴かせどころになっていますよね。それを、その通りに演奏してくれるのがアッカルドだと思います。音の粒立ちも実に見事。明瞭な主題に超絶技巧。聴く者に安心感と驚きで応えてくれる演奏です。
でも、中には主題・技巧共に特別というわけでもない作品もあります。その分そういった曲では面白さは感じられません。




◆五嶋みどり [Sony] 1988年
 アッカルドを滑らかに、抒情的にした演奏でしょうか。演奏としては古典ですが、流れを重視していると思います。もちろん超絶技巧は迫力を見せてくれますが、アッカルドの様な、全面これ見よがし的ではありませんね。音楽としてはいいでしょうが、この曲はそれをメインに持って来るのは違うかと。




◆ツェートマイアー(Thomas Zehetmair) [ECM] 2007年
 ツェートマイヤーの新盤になりますね。曲によっては、24のカプリースとは思えない様な展開を見せる演奏です。より現代的な演奏になり、個々の楽曲に強烈に表情を与えているようです。それは独特のアゴーギクとディナーミクでの揺さぶりでしょう。技巧パートも、アッカルド以上のこれ見よがしのハードさもありで、上の二つとは明らかに異なります。どの曲を聴いても楽しさを感じられますね。




試しにその差を聴くなら、主題も技巧も展開も特徴的なラストの24曲目、かの有名な「クワジ・プレスト」が明瞭でしょう。
ちなみに映画「パガニーニ 愛と狂気のヴァイオリニスト」のデビッド・ギャレットはアッカルド・パターンでyoutube系、要は2Cellosみたいなグリグリのバリバリでした。どうだまいったか?!系w

クレーメルの演奏しているのはカプリース"変奏曲"で、ロックバーグによる作品になりますね。マニアじゃないので、パールマンやレヴィンは所有していません。


テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽

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