Modern Swedish Piano Music を Palsson のピアノで聴く
現代スウェーデン・ピアノ曲集になりますね。Blomdahl, Lidholm, Bortz 今までに紹介している現代音楽家が並びます。この3人は同じ会に所属したり、師弟関係にあったりしていますので興味深い組合せで、ちょっと面白いかも。
無調主体になりますが、共通するのは古典和声を残すパートが存在する事でしょうかね。和声の自由度を広げた楽曲で、年代が過ぎるに従って完全無調と変化して行きます。そんな流れがこのCDでも楽しめます。
◇Karl-Birger Blomdahl(1916/10/19 – 1968/6/14) の無調の作品は素晴らしいですね。Three Polyphonic Pieces はポリフォニック&ポリトーンで、特に第一楽章は新バロックの様な音列で興味深いですね。他二曲も生き生きとした音列がブロムダールらしさ全開です。古典との融合が特徴的なのは以前も書いた通り!
◇Ingvar Lidholm(1921/2/24 - )はブロムダールの月曜の会に所属していていますね。ここではまだ完全に無調に移行する前の作品が主に並びますが、ブロムダールより更に調性感は薄い展開です。調性感は薄いのですが、ストラヴィンスキーの影響が強いと言われる様に舞曲風な展開や、ブロムダールの様な古典との融合が割り込んでいます。年代順に並びますが、中心はPIano Sonata(1947年)でしょうか。処々で古典的な和声も残しながらほぼ無調の作品で、ライブで聴けたら楽しそうですよ。
Ten Miniatures(1948年) の様に古典要素が強過ぎる楽曲があるのはちょっと残念。でも1949年以降は無調になり、Klavierstuck, Sonatina No.2 が入ります。最後のStamp Music(1971年)は、このCDのピアニストHans Ingvar Pålssonのヴァージョンで演奏されています。プリペアードのピアノともおぼしき演奏で、かなり過激で深遠な楽曲です。
このCDのメインは、このリードホルムですね。
◇Daniel Börtz(1943/8/8 - ) は上記ブロムダールとリードホルムに師事しています。リードホルムの後期に影響を受けているのは明白で、古典調性は全く感じらない無調の作品です。Monologhi 6(1977年) では、ベルツらしいパルス的な打音で構成されて行きます。Monologhi 11(1983/84) では、音の洪水と静音パートを組み合わせた、これまたベルツらしい展開になりますね。
時代の流れを感じられて、面白いです。
無調主体になりますが、共通するのは古典和声を残すパートが存在する事でしょうかね。和声の自由度を広げた楽曲で、年代が過ぎるに従って完全無調と変化して行きます。そんな流れがこのCDでも楽しめます。
◇Karl-Birger Blomdahl(1916/10/19 – 1968/6/14) の無調の作品は素晴らしいですね。Three Polyphonic Pieces はポリフォニック&ポリトーンで、特に第一楽章は新バロックの様な音列で興味深いですね。他二曲も生き生きとした音列がブロムダールらしさ全開です。古典との融合が特徴的なのは以前も書いた通り!
◇Ingvar Lidholm(1921/2/24 - )はブロムダールの月曜の会に所属していていますね。ここではまだ完全に無調に移行する前の作品が主に並びますが、ブロムダールより更に調性感は薄い展開です。調性感は薄いのですが、ストラヴィンスキーの影響が強いと言われる様に舞曲風な展開や、ブロムダールの様な古典との融合が割り込んでいます。年代順に並びますが、中心はPIano Sonata(1947年)でしょうか。処々で古典的な和声も残しながらほぼ無調の作品で、ライブで聴けたら楽しそうですよ。
Ten Miniatures(1948年) の様に古典要素が強過ぎる楽曲があるのはちょっと残念。でも1949年以降は無調になり、Klavierstuck, Sonatina No.2 が入ります。最後のStamp Music(1971年)は、このCDのピアニストHans Ingvar Pålssonのヴァージョンで演奏されています。プリペアードのピアノともおぼしき演奏で、かなり過激で深遠な楽曲です。
このCDのメインは、このリードホルムですね。
◇Daniel Börtz(1943/8/8 - ) は上記ブロムダールとリードホルムに師事しています。リードホルムの後期に影響を受けているのは明白で、古典調性は全く感じらない無調の作品です。Monologhi 6(1977年) では、ベルツらしいパルス的な打音で構成されて行きます。Monologhi 11(1983/84) では、音の洪水と静音パートを組み合わせた、これまたベルツらしい展開になりますね。
時代の流れを感じられて、面白いです。