マデトヤの Symphonies 1 & 3 | Okon Fuoko Suite を聴く

フィンランドの音楽家 レーヴィ・マデトヤ(Leevi Antti Madetoja, 1887/2/17 - 1947/10/6) は、シベリウスに師事しています。そしてトゥーッカネン(Kalervo Tuukkanen, 1909/10/14 – 1979/7/12) が弟子にいますので、北欧系の大自然を思わせる様な音楽と思われがちですが、若干違いますね。
もちろん無調ではありませんし、雄大さを感じさせてくれます。そして少し後期ロマン派 寄りの楽風ですね。

◇『交響曲第一番 Op. 29 (1916)』は三楽章形式です。とは言え、ここではノルディックの風景感が感じられるパートが二楽章後半から三楽章に掛けてでしょう。オーボエ、バスーンの奏でるメランコリックな展開から、第三楽章の管楽器の広がりある音は北欧系の交響曲らしさで素晴らしいです。

◇『交響曲第三番 Op. 55 (1926)』は四楽章形式です。一楽章はpastoralなマデトヤのフランス傾倒を感じさせるそうです。個人的には二楽章の始めからは北欧風景音楽に思えます。雄大さを感じさせる音だけでなく、その後も瀟洒な音列も配されて奥行きを感じる楽曲です。その辺はフランス遊学の影響でしょう。なかなかの交響曲で、コンサートで聴きたいです。次のOkon Fuokoと平行して作曲されていますが、その違いも面白いですね。

◇『Okon Fuoko Suite Op. 58 (1927)』デンマークの作家パウル・クヌーツセン(Poul Kundsen)の日本を題材にした台本を元に、マデトヤが曲を付けたバレー曲の組曲版になりますね。 全曲だと35曲ですが、ここでは4曲でしかありません。
オコン・フオコ(Okon Fuoko)とは、主人公の人形師の名前です。登場人物は妻イアイ(Yiai)、自作の人形ウメガワ(Umegava)です。ウメガワは生を受け、フオコが恋をするというストーリーです。最後は嵐の中、三人のダンスが繰り広げられてフオコが刃で死を迎えます。
オコン・フオコの名前はフィンランド人の日本語イントネーションのイメージらしいです。ウメガワは、梅川の人形浄瑠璃からの影響を受けているとも言われていますね。ピノキオよりもコッペリアのような話です。
組曲は、神秘的で緩徐的な1番、一味違った和声の2番、プロコフィエフの様な3番、バレー曲らしい4番、と交響曲とは違った楽曲です。但しあまりに短く端折り過ぎで、ストーリーを味わう事はできません。雰囲気だけですね。
全曲盤をいずれまた。

お馴染み ヨン・ストゥールゴールズ(John Storgårds) 主席指揮を勤めるヘルシンキ・フィルハーモニー管弦楽団(Helsinki PO)による演奏です。




テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽

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