スクリャービンの未発表初期作品と息子ジュリアンの小曲をマリア・レットベリのピアノで

スクリャービンのピアノ全曲集を出しているMaria Lettbergが2012年に録音した、初期作品と11歳で亡くなった息子ジュリアン(Julian Scriabin)の作品集『Opus Posthum:Alexander & Julian Scriabin - Early Piano Works』ですね。

スクリャービン(Alexander Scriabin)の初期作品は1900年以前の無調になる以前の作品ですから、個人的には興味は薄いです。悪くはありませんが、聴き易いロマン派作品ですね。その中では、やっぱり 13-15 の ソナタ 変ホ短調(1887-1889) が緩急の出し入れで断然面白いですね。作品年から行けばソナタ第1番 Op.6(1892)の前になり、Op.2 か 3 の位置になりますね。特に第三楽章は楽しめます。コンサートで聴きたいですね。

一方ジュリアン(ユリアン・アレクサンドロヴィチ・スクリャービン Julian Alexandrovich Scriabin [Юлиан Александрович Скрябин], 1908/2/12 - 1919/6/22) は父親の後期作品からの展開で作曲しているので興味深いですね。Setrakian、Zarafiants、Woodward のピアノで出ていましたが入手が難しかったです。

スクリャービンの後期作品は無調ですが、実験的な無調作品 (所謂訳のわからん現代音楽家?) ではありません。ジュリアンの作品も同じ展開です。
21.前奏曲 Op.2(1918)は、シンプルな単音構成でスタートして強鍵パートに以降、またシンプルに。その繰り替えしの中に微妙な動機を見る事が出来ます。将に父スクリャービンの晩年の傾向を写していますね。面白いです。
22-23.2つの前奏曲 Op.3(1918)は二曲で1分強という短い楽曲ですが、無調のメロディアスさを十分に生かしていると思います。
24. 前奏曲(1919)は影を感じる陰鬱さが生かされた2分弱の作品で、ここでもpパートとfパートの出し入れが使われています。
いずれも小曲のPreludeなので、残念としか言いようがありませんね。

レットベリは例によって、バランスの良いメリハリのある演奏を見せてくれますね。やや肩肘張った感はあるのですが、安心して聴く事ができます。




テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽

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