ヴァネッサ・ワーグナーの Ravel Piano Works を聴く

しばらくピアノ曲が並びますね。フランス人ピアニスト Vanessa Wagner のラヴェルです。ラヴェルピアノ全曲集は、ストックをまだ書かない事にしているのですが、これは選曲盤なので選びました。
個人的にラヴェルはフランス人の演奏が良いと、ピアノ曲でもそうでなくても、思っているので期待の一枚でした。いくつかの演奏パターンを切り替えながら演奏する感じです。

◇マ・メール・ロワ:繊細な音を組み立てて行くのは好みですね。ただ柔らかいだけではなくて、Ⅱ.Petit Poucet や Ⅲ. では個々の音立ちの良さもあります。Ⅳ. のエモーショナルな演奏は悪くありません。
◇高雅にして感傷的なワルツ:好きな曲です。HJ.LIM を聴いた後なので普通に聴こえますが、それでも Ⅰ. Modere はもう少し過激でも良い様な気がします。この曲はここで印象が決まりますね。続くⅡ. Assez lent は気怠い様なタッチ、Ⅲ. は澄んだ演奏になります。そして Ⅶ. Moins vif ではスローで極端に間を持たせる様なアゴーギクを振ります。この組合せが特徴的ですね。この曲としては Ⅰ. Modere のインパクトからの変化が欲しかった気がします。緩さが勝って、この曲らしい締まりが無い感じがします。
◇夜のガスパール:Ⅰ. Ondine は透明感のある良い感じですね。ディナーミクもタイミング良く効いています。Ⅱ. Le Gibet では彼女の特徴的な緩いスローから入ります。この展開をどう感じるかでしょう。そして Ⅲ. Scarbo ですが、強鍵パートの歯切れが悪いですねぇ。もっと個々の音を切れ味良く打鍵して欲しい、そんな曲のはずなのですが。録音の問題? 今ひとつのガスパールです。
◇亡き王女のためのパヴァーヌ:この曲は透明な水の流れの如く、ひたすら美しく流れてくれるのが好きです。やや個性的なアゴーギクが邪魔をしている感じがします。これなら、後日アップするブニアティシヴィリの方がまだ"らしい"感じです。

スローでの独特の間、アゴーギクをどう感じるかで変わりそうですね。個人的にはそこが一番辛いかもしれません。あまり好みのラヴェルではありませんね。



テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽

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・2017年12月9日
音楽ブログに特化するためにタイトルを「現代音楽と酒の日々」から変更しました。





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