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マリア・レットベリ(Maria Lettberg) の『スクリャービン/ピアノ作品全集』を聴く

マリア・レットベリの"SCRIABIN | Das Solo-Klavierwerk"(8CDs+1DVD)です。
Alexander Scriabin (1872/1/6 - 1915/4/27) のピアノ・ソナタ全集は以前紹介した通りですし、エチュード全曲も一部を以前紹介しています。

ポンティ盤は持っていないので、ピアノ作品全集はこれだけですね。五カ国語を操るラトビア・リガ生まれ、ベルリン在住のスウェーデン国籍ピアニスト、Maria Lettberg(1970 - )は、このアルバムで有名かも知れませんね。録音は2004年から2007年にかけて行われています。




全体を通して感じたのは、想定範疇、安定、といった感じです。特徴としては静音パートにややディナーミクをかけてコントラストを付ける傾向を感じました。
ただ、好きなピアノ・ソナタの第5番以降でいうと、弱音での表現力不足による点が気になりますかね。アゴーギクとディナーミクは適度。調性感の残る第5番はやや感情移入を感じます。しかし無調展開になり音数が減り始める第6番からは、上記の感が強くなりますね。強音パートは当然 表情を感じるのですが、単音静音パートでは少し味気ない気がします。高望みかもしれませんが、その対比があると嬉しいですね。

そういう好みを除けば演奏レベルは安定的で、例えばエチュードやマズルカなどは一枚のCDの中で主題のある古典的和声から無調までを聴けて楽しいに違いありません。Scriabinは無調と転換期がもちろん良いのですが、全ピアノ曲をテーマ作品(ソナタ、マズルカ、等)毎に初期から続けて聴いてその楽風変化の全貌を味わえる。それがこのCDセットの一番の価値でしょう!

レットベリは2012年に「Opus Posthum-遺作」と題して、1900年以前 無調になる前の 作品Noの無いスクリャービンの楽曲を、11歳で亡くなった息子のジュリアンの作品と合わせて録音していますね。


テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽

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・2017年12月9日
音楽ブログに特化するためにタイトルを「現代音楽と酒の日々」から変更しました。




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