ヴァウン・ホルムボーの交響曲第1, 3, 10番を聴く

デンマークの現代音楽家 ヴァウン・ホルムボー(Vagn Holmboe, 1909/12/20 - 1996/9/1) は、カール・ニールセンの推薦により王立デンマーク音楽院で学んでいますね。交響曲のイメージが強い作曲家です。満を持してのホルンボー紹介?
後期になるまではドンシャン系のメリハリのある展開と、北欧系の広がりがある調性内の楽風です。でも後期ロマン派でも新古典派でもない北欧の世界ですね。それを調性の縛りから解き放つ様に無調へと進化しています。
ここでは初期のSymphony No.1, Symphony No.3、そして中期〜後期の Symphony No.10 が楽しめます。

◇ 一曲目はSymphony No.3 Op.25 (1941) で、ジュート族とデンマークの民謡を元にしている様です。第一楽章はバルトークの様な切れ味ある演奏です。第二楽章は途中で山場を作る緩徐楽章で、ニールセンの様な北欧の風景を感じます。第三楽章は一楽章の様な明快さに戻ります。
◇ 二曲目がSymphony No.1 Op.4 (1935) になります。民族音楽的な色合いの残る交響曲で、サブタイトルは無いのですが絶対音楽と言うよりも標題音楽的な様相です。ドンシャン系の展開はまだ成熟していませんし、第三楽章はやや眠いですね。でも悪くはありません。
◇ 三曲目のSymphony No.10 Op.105 (1970-71)は、1972年にシクステン・エールリンク(Sixten Ehrling) / Detroit SO によって初演され、さらに同年修正版が 現N響名誉指揮者でもあるヘルベルト・ブロムシュテット(Herbert Blomstedt) / Danish National Radio SO により演奏されています。
この組合せ順ですと、ここでいきなり調性と明確な旋律が薄い世界に突入してしまいます。ドンシャン系の一部は残しつつ調性と旋律の自由度を広げています。時折 調性感のある旋律が顔を出すなど、独自の世界で素晴らしいですね。

このアルバムでは北欧系の管弦楽から無調の現代音楽への metamorphosis が明瞭にわかって面白いです。そう言う観点からもお薦めですね。




テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

kokotonPAPA

Author:kokotonPAPA


ものずき、おっさん じいさん、わがままきまま、すきほうだい、しななきゃなおらない.

 kokotonPAPAのブログ  ホームページtop  メールtop



1.このblogで言う現代音楽

2.マーラー交響曲第5番 160CD
 (名盤・珍盤 聴き比べ)

カテゴリ
個人的お奨め度*
★   こんなもん?
★★  悪くないね
★★★ 最高です!
☆   +0.5
お友達ブログ
kokotonPAPAカウンター
unique-access