レイフスのゲイジルを聴く

ヨン・レイフス(Jón Leifs、1899/5/1 - 1968/7/30)はアイスランドの現代音楽家で、17歳からドイツで学んでいますね。アイスランドの民族音楽をベースにしていると言われています。
楽風は調性内ですが、特徴のある雄大さが魅力ですね。このアルバムでは、初期作品から最晩年までを楽しめます。

 表題曲の Geysir, Op.51 は、死後に見つかっています。10分ほどの短い曲ですが、クレシェンド的に盛り上げて行き、民族音楽性よりも壮大な展開の管弦楽曲です。
 Trilogia piccola, Op.1は、三楽章構成で交響曲になっていないのが不思議です。ここでも陰的な重厚な展開が個性的です。山場での打楽器の使い方はレイフス独特ですね。
 Trois peintures abstraites, Op.44も三楽章ですが小曲で、小編成管弦楽の楽曲です。劇的な山場を作るのはお馴染みのパターンです。
 Icalandic Folk Dances, Op.11は四楽章で、表題通り一楽章の入りから民族音楽要素が感じられます。しかし曲構成は打楽器で山場をドスンドスンと盛り上げるのは同じです。二楽章以降も同様なのですが、処々スコットランド民謡を感じる様な気がしますね。
 Overture to 'Loftr', Op.10は、やや調性に癖があり一風変わった作風です。展開は激しい山場を作るのでレイフスの個性ですが、この調性の緩さは素晴らしいですね。この楽曲が好みです。バーデン-バーデン在住時代の習作かもしれませんが、このパターンに民族音楽が混じると最高の楽風と思います。
 Consolation, Intermezzo for string orchestra, Op.66は1968年、最晩年の弦楽曲です。弦楽に絞った事で幽玄さが際立ちますが、今ひとつ個性に欠ける感は拭えません。

極端に民族音楽的か、もしくは映画音楽的な激情的な展開か、その両極です。できれば折衷的な作品があれば、より個性的な素晴らしさが生まれた気がしますね。Overture to 'Loftr', Op.10 は、その可能性を感じさせてくれる楽曲です。

迫力系が好きな方にはお薦めのJon Leifsです。



テーマ : 現代音楽
ジャンル : 音楽

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