スティーブン・オズボーン(pf)でメシアンを聴く

フランスの現代音楽家オリヴィエ・メシアン(Olivier-Eugène-Prosper-Charles Messiaen、1908/12/10/ - 1992/4/27) の楽曲をスコットランド人ピアニスト スティーブン・オズボーン(Steven Osborne)のピアノで聴きましょう。

まずは代表曲のトゥーランガリラ交響曲(La Turangalîla-Symphonie, 1949)ですね。メシアン自身が参画し、指揮符に但し書きを付けたと言うチョン・ミュンフン指揮パリ・バスティーユ管弦楽団で以前紹介しています。
有名な楽曲なので細かい事は不要と思いますが、無調と調性音楽の組合せで出来ていて迫力の全10楽章です。調性内の楽章(5,6,10)も明確な主題はなく、繋がりに違和感はありません。
基本的に「愛の曲(Chant d'Amour)」バリエーションと「トゥーランガリラ(Turangalîla)」の組合せで、激情的なパートと緩徐パートの出し入れが強烈でスリル満点です。
ピアノ協奏曲ではないので、オズボーンのピアノはオケにやや隠れ気味になりますが弾む様なタッチが光ります。第四楽章など無調のピアノが超絶的に展開するパートは、オズボーンらしい切れ味のある素晴らしさです。ピアノの録音レベルが下げられていますね。緩徐楽章の第六楽章、ピアノは単音階の陶酔系で良い演奏かつ録音バランスも良いと思います。いずれライブで聴かないとダメですね。
ちなみにもう一人の主役楽器オンド・マルトノ(Ondes Martenot)は Cynthia Millar になります。Juanjo Mena指揮、Bergen PO の演奏は、この曲としては無機的無感情な演奏に感じます。悪くはありません。
楽曲自体が素晴らしく、個々のパートがどうのと言う話ではないからかも知れません。




もう一枚はマーティン・ロスコー(Martin Roscoe)との連弾、Visions de I'Amen・他です。
表題曲以外はオズボーンのソロですね。
◇アーメンの幻影(Visions de l'Amen, 1943) は、7曲構成のピアノ・デュオです。Turangalilaと似て、無調と調性の組合せと多曲構成になります。飛び跳ねる様なピアノのタッチも似ていますし、一部緩徐楽章が入りながら全体的に強めのディナーミクが支配するのも同じです。コーダは調性感バリバリw
ただ、これが連弾とは言えピアノ曲となると47分と言うのは少々辛い感じです。

◇ポール・デュカスの墓のための小品(Pièce pour le Tombeau de Paul Dukas, 1935)は4分弱の小曲。調性内なのですが、音の配列が不思議な音感を漂わせます。この時期の特徴でしょうか。タッチが強いのは変わりません。
◇ロンドー(Rondeau, 1943)も2分強の小曲。リズミカルな調性内の曲で、小鳥の囀りを感じさせるのはメシアンの基本かな。
◇滑稽な幻想曲(Fantaisie Burlesque, 1932)は微妙な調性感を見せるものの調性世界のピアノ曲(7分弱)になります。わかりやすい跳ねる様なリズミックな楽曲で、その打鍵の強さがオズボーンらしいですね。これが3〜5分ならアンコール曲向き。



テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽

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