ヘルスタールのヴァイオリンで Catch Light-Nils Henrik Asheim 他 を聴く

現代音楽を得意とするノルウェーのヴァイオリニスト、ペーテル・ヘルスタール(Peter Herresthal, 1970 - )をノアゴーとノールハイムの作品で紹介しましたが、今回は彼の名義によるCDで 楽曲は四人のノルウェー現代音楽家による無調の作品になります。
繊細で冷たいvn音色は好みのパターンです。

Mad Cap Tootling  Violin concerto (Jon Øivind Ness, 1968/3/30 - ) は、ヘルスタールのヴァイオリンを全面にしたノルウェーの現代音楽コンチェルトです。Nessがヘルスタールと自身が関わったEnsemble Ernst の為に書いていますが、ここではOslo POとの共演です。ヘルスタールのグリッサンド中心の演奏とオケの各楽器の音列の並びですが、もう少し主役のゲインが強い方がマッチすると思います。
By the voice a faint light is shed (Henrik Hellstenius, 1963/4/28 - ) は Bit20 Ensemble との共演になります。Hellstenius と演奏者達の共作とでも言う様に、短い旋律とソロピースによって展開しています。全体は一曲目と近い内容で、ディナーミクが少なめと言った感じになります。録音の問題でしょうが、ここでも繊細なヘルスタールのvnにもう少しスポットを当てても良い気がします。
Initiation (Gisle Kverndokk, 1967/2/3 - )は Oslo PO との幽玄なコンチェルトです。最もヘルスタールの特徴が良く現れていると思いますね。ライブ録音になりますが、上の二曲より展開に優れる楽曲で、強いディナーミクの中にvnの音も明確でオケの広がりも感じられます。
Catch light (Nils Henrik Asheim, 1960/1/20 - ) は緩急のあるコンチェルトでBergen POとの共演です。打楽器の出番の多い楽曲で、インパクト的な音の並びです。後半のvnパートは良いとして、せっかくの Herresthal の繊細な音がオケに埋もれそうになるのが少々残念です。

後半の二曲が2009年のライブ録音になり、前ニ曲はAuroraレーベルとsimaxレーベルのCDに入っていたものになります。
曲的には三曲目がvnの相性が良いのですが、Herresthalのvnに焦点を当てるならソロやデュオを入れた方が楽しかったと思いますね。
いずれノールハイムの Complete Violin Music の方がお薦めと言う事になるでしょう。




テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽

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