ノールハイムの Complet Violin Music を聴く

昨日はNorgardのヴァイオリン協奏曲を紹介したので、今日はノルウェーの現代音楽家アルネ・ノールヘイム (Arne Nordheim, 1931/6/20- 2010/6/5) のヴァイオリン作品です。Nordheimも日本語表記は様々です。
ヌールハイムもノアゴーと同じくホルンボー(Vagn Holmboe)から学んでいるのも面白いですね。ただ、その後 電子音楽にも興味を示しているのが違います。楽風は無調(もしくは薄い調性)になります。

このアルバムは昨日紹介したヴァイオリニスト、ペーテル・ヘルスタール(Peter Herresthal)をフィーチャーしたアルバムです。こちらの録音は2000年(Norgard作品は2010年)になります。

ヴァイオリン協奏曲(Concert for Violin and Orchestra, 1996)は一楽章 31分の楽曲です。実はヘルスタールは、こちらでは細く切れ味の良いvnを聴かせます。
オケはヴァイオリンを引き立てる様に構成されて、その中をvnがテクニックを駆使しながらも旋律の残る調べを縦横無尽に躍動します。オケも打楽器や管楽器がインパクトある演奏も絡めながら緩急を付けています。いかにも北欧現代音楽。素晴らしいです。

Duplex (version for violin and cello, 1991/1999) では Oystein Sonstad のチェロが加わります。この二人は同じ1970年生まれですね。オリジナルはチェロではなくてヴァイオリンとヴィオラの楽曲です。
ここでもヘルスタールは鮮烈な音で切れ味よく演奏してくれます。同じ弦楽でユニゾン的に演奏される部分が多く(まさにDuplex!)、調性感の強い楽曲です。コンサートで一度聴いてみたいですね。

Partita fur Paul (1985) はヴァイオリンのソロと、ノールハイムの得意とする電子音楽(と言っても、事前録音した演奏とのマッチング)です。一楽章はヘルスタールのヴィルトゥオーゾぶりが発揮されます。音色、テクニックを聴かせてくれます。二楽章も同様ですが、テクニックよりも表現が鮮烈です。そして三楽章ではダブルストップ(重音の奏法)を展開しています。そして四五楽章は事前にテープに残したヘルスタールの演奏と本人のコラボになります。とても幻想的な世界です。

このBISのジャケットもノールハイムとヘルスタールの2ショットでモノクロ、良いですよね。
作品もヴァイオリンも素晴らしく、お薦めの一枚です。




テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽

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