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ペルトの Tabula Rasa を聴く

久しぶりに聴いてみました。アルヴォ・ペルト(Arvo Pärt, 1935/9/11 - ) は以前も紹介しましたが、エストニアの現代音楽家です。楽風はその際に記しています。
この作品が代表作の一つであることは、このメンバーをECMレーベルのマンフレッド・アイヒャーが集めた事でもわかると思います。ペルトの音楽がECMとマッチしている事は疑いありませんね。

Fratres は1977年にEstonian Ensemble によって演奏されています。オリジナルはチェロ曲ですが、ヴァイオリンとピアノ用になります。1980年のザルツブルグ音楽祭でギドン・クレーメルと当時の奥さんのエレーナのピアノで演奏されました。
ここではクレーメルのシャープなvn、キース・ジャレットのシンプルなpf、という展開です。単純に置かれて行くピアノの音にヴァイオリンの音列が滑る様に流れます。この曲だとジャレットのピアノでも良いかもしれません。途中でティンティナブリ様式が顔を出す感じです。

Cantus In Memory Of Benjamin Britten は文字通りベンジャミン・ブリテンに献呈された楽曲ですね。5分ほどの短い弦楽曲でミニマルな展開になりますが、短旋律の繰り返しではないので深みを感じます。どこか映画音楽的な感じがするのは仕方が無い事でしょう。余韻に残るのはチューブラー・ベルでしょうか。

Fratres (for 12 Celli) は一曲目をベルリンフィルの12人のチェリスト用に後年になってペルトが加筆したものになります。もちろんBPOのチェリスト12人による演奏です。こちらの方が深遠的というか教会音楽に近いです。前者の方がスリリングです。

Tabula Rasa はクレーメルの提案により作られた曲です。クレーメルのヴァイオリンはもちろんですが、シュニトケがプリペアード・ピアノで参加しているのも貴重ですね。
二楽章に分かれており、Ⅰ. Ludus はミニマルですが、その範疇にとどまらずに旋律が展開して行きます。テンポも変化があり、プリペアード・ピアノ独特の音色も効果的です。
そしてⅡ. Silentium は演奏者がスコアを見て "It was silent and beautiful" と賞賛したそうですが、ミニマルでその通りに展開する弦楽曲になります。もちろんプリペアード・ピアノも登場しますが。

このアルバムは現代音楽とかクラシックとかに関係なく、アコースティックで透明感ある音楽が好きな人には向いているのではないでしょうか。(Tabula Rasa Ⅰ.Ludus を除き)




テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽

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・2017年12月9日
音楽ブログに特化するためにタイトルを「現代音楽と酒の日々」から変更しました。





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