バルトークの「中国の不思議な役人」聴き比べ

今月はカンブルラン/読響とインバル/都響がそれぞれバルトークをやるので行く予定です。
まずは2013年12月10日のカンブルラン/読響/サントリーホールを前に、この曲を聴き比べて見ます。

ハンガリーの現代音楽家 バルトーク・ベーラ(Bartók Béla Viktor János , 1881/3/25 - 1945/9/26)の『中国の不思議な役人 (The Miraculous Mandarin)』作品19 Sz.73 です。これは、レンジェルの脚本による舞台音楽になりますね。
パントマイムの曲で、少女の娼婦と取り巻きの悪党3人、そして中国の役人(宦官との説もあります)の不気味・グロテスクな話です。

コンサートでは組曲で演奏される事も多々あります。今回の演奏会も組曲です。全体的には管楽器主役のストラヴィンスキー的音色、特に木管楽器、を感じますね。バルトークらしいコンサート向けな派手な音楽で、現代音楽とはいえ聴きづらいと言う事はないでしょう。

◆Pierre Boulez /Chicago SO [DG]
 まずはブーレーズとシカゴ響のこの演奏になるでしょうね。全曲版になります。従って、マンダリンが吊るされた後のシーンも入っている事になります。
管楽器の素晴らしさはシカゴ響のキャラクターでしょう。そして落ち着いた流れはブーレーズのDG録音らしい展開という感じです。広がりを感じられる演奏ですね。Second decoy game ではかなりストラヴィンスキー色を強く感じます。組曲には入らないThe body of the Mandarin begins to glow with a greenish blue light では合唱が入り、気配が違いますね。




◆Tibor Ferenc / Hungarian National PO [IMP]
 組曲版でフェレンクの指揮、ハンガリー国立フィルハーモニー管弦楽団の演奏です。アゴーギクを振って劇的な演奏を見せてくれます。メリハリを感じる演奏になりますね。不気味さよりも切れ味っぽい感じがします。劇をイメージするとパントマイムとは合うかもしれません。もっともこれは組曲ですけどね。




◆Adam Fischer / Hungarian State SO [Nimbus]
 組曲版、フィッシャーの指揮でハンガリー国立交響楽団の演奏です。ハンガリー国立交響楽団はのちのハンガリー国立フィルハーモニー管弦楽団(上記CD)の前身ですね。
前半のペースがスローでフラットな印象で、少々モッソリとした演奏に感じます。しかし途中からは盛り返してくれ、コーダへ向かっては良い展開です。でも全体とすると掴みどころの無い印象になるでしょうか。




◆Zoltan Kocsis & Adrienne Hauser (pf) [harmonia mundi]
 バルトークによるピアノ四手による編曲、ピアノ連弾の全曲版です。とは言え、少々厳しいですねぇ。この楽曲の持つ派手さと不気味さを表現するのにピアノだけと言うのはどうでしょうか。強音パートでは悪くはありませんが。
もしアルゲリッチがやっていれば、と思ったりもしますけどね。でも、この手の曲のピアノ版、特に連弾となるとつい手が出てしまいます。(汗)



もう一枚のブーレーズのsony盤が見つかりません。これも良いのですが、どこいったんだろぅ?
(アバド盤も一度聴いてみたいですね)





テーマ : クラシック
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