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2013年10月27日 ラザレフ/日本フィルのマーラー第9番 at 東京芸術劇場

台風一過、秋晴れの池袋へ。ロシア人作曲家を得意とする指揮者ラザレフ(Alexander Lazarev)がマーラーをどう振ってくれるかを楽しみに行って来ました。

東京芸術劇場 ラザレフ マーラー第9番 東京芸術劇場 ラザレフ マーラー第9番

結果は評価の別れる演奏だったかもしれません。でも、個人的には楽しめました。

■ 16分程度の短い チャイコの”ロココ風の主題による変奏曲”は、あまり得意な曲ではありません。とりあえず古いですがBendron(cello), Ansermet指揮, Suisse Romande Orch.で聴いてから行きました。

しかし遥に上回りましたね。チェロ、横坂源さんがエモーショナルな響きを利かせた演奏をしてくれました。カデンツァくらいかな、なんて思っていたのですが何の何の。ただ、パワー不足や技巧パートではテク的に音の切れがイマイチだったりしましたが、それよりも曲の流れが出来た事の方が上回りましたね。
日本フィルハーモニー交響楽団も、ラザレフも満足感を表していました。


■ そしてメインのマーラー交響曲第9番。一二楽章は不安と興奮、三四楽章は見事と言って良いのではないでしょうか。この曲は狂気か興奮が必要と思っていますが、それを感じさせてすれました。

全体的に速いのですが、特に一二楽章は入りから速い! そしてアゴーギクを振って来ます。ffパートは速く暴れ気味で好みですが、静音パートはボチボチ。その強音パートも管楽器、特に木管が抜けた音を発してしまい、アレっ??っいう感じもなきにしもあらずでした。第三楽章も管楽器が音を外し気味で入りましたが、その後は強音パートだけでなく静音パートもまとまりを見せて良い流れを作ります。見事にストレットしたラストは素晴らしかったですね。第四楽章も変化による上手いコントラスト付けの流れから、コーダの消え入るエンディングまで惹きつけてくれました。

エンディングは音が消えてもホールの余韻を保たせるかの様にラザレフもタクトを下ろさず長い無音の世界を創りあげました。このラストのpppは緊張感が漂いました。

期待を上回る楽しさでしたね。

テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽





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聴きごたえがありましたね。

マーラーは尻上がりに良くなりましたね。抒情を湛え、うねりながら、緊迫感に満ちたラストに至る終楽章が素晴らしかった。ただ、あのゾクゾクするような緊張感の中で、細かい咳があちこちから聞こえたのは残念でした。ラザレフが細かく手を動かし続けたお陰で、フライング拍手による壊滅的打撃は防げましたが・・・。

同感です

黒猫さん、こんばんは。
まったく同感です。書いた通りで、特に三楽章の中盤以降はかなり良かったです。またラザレフのラストの抑えは凄かったでね。その中で、仕方が無いとは言え、特に右前席の方の咳は少々残念でした。
それにしてもラストであれだけ無音の緊迫を味わったのは初めてでした。
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