メラルティンの The Six Symphonies を聴く

フィンランドの現代音楽家 エルッキ・メラルティン(Erkki Gustaf Melartin, 1875/2/7 - 1937/2/14) は交響曲を6曲作っていますが、年代により所謂(いわゆる)現代音楽への傾倒がはっきりとしていきます。これは19世紀後半に生まれ、20世紀前半に作曲活動のメインとなった音楽家に見られる一つのパターンですね。気がつけばこの年代の作曲家のストックが多い様です。^^;

交響曲第1番Op.30 (1902年)は、古典やロマン派的でノルディックの作曲家らしい情景を感じる作品です。それ以上でもそれ以下でもないかな。
交響曲第2番Op.なし (1904年)は、minorな曲になります。この曲から陰的美しさを感じる様になります。既存の調性の中でのこの気配が北欧の楽曲の一つのケースになる気がしますね。
交響曲第3番Op.40 (1906年)も、調性はF-majorとあるものの旋律が暗く後期ロマン派的な楽風になっているようです。処々で勇壮な旋律が現れ調性は長調の曲なのですがなぜか陰的美しさを感じます。全体としてはどっちつかずの気配かもしれません。
交響曲第4番Op.80 (1912年)には「Summer Symphony」と表題が付いている通り雄大な自然を感じさせてくれます。ちなみにこの楽曲から調性の表記がなくなります。第一楽章の終盤では、いきなり転調して明るさを一気に消し去ります。第三楽章アンダンテではヴォカリーズ (Vocalise)が入り自然の美しさをたたえます。Leevi Madetojaによると「...その自然は、木陰でうたた寝ををする女性の森で、桜の花を咲かせナナカマドは甘い香りを放ち....」と叙情的な表現をしている様ですが、歌詞のないヴォカリーズでとてもそこまで嗅覚がありませんね。(笑)
交響曲第5番Op.90 (1916年)にも「Sinfonia Brevis」と表題があります。調性は残されていますが、楽章毎に異なります。全体的には判然としない感じで少々物足りない感じが拭えません。次の第6番への習作なのかもしれません。
交響曲第6番Op100 (1925年)では第一楽章の入りから変化が見られ、ここへ来て完全に作風が変化します。調性感がとても薄くなりますね。無調とは行きませんから、旋律は明白に残ります。この展開が、北欧系の現代音楽の楽しさの一つですね。調性の枠では表現できない広がりが感じられます。優しさが残るのはメラルティンらしさでしょうね。



ヴァイオリン協奏曲・他は以前紹介していますね。


テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽

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