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ブーレーズで聴くShoenberg「月に憑かれたピエロ Pierrrot Lunaire」3つのCD

せっかく久しぶりに聴くシェーンベルクの無調の傑作ですからPierre Boulezで較べてみましょう。ブーレーズは三つの録音を残しています。この3枚のピエロを聴くだけでもバリエーションを楽しめます。
Boulez-PierrotLunaire_3CDs.jpg

言わずと知れたアルベール・ジローの「月に憑かれたピエロ」を無調の室内楽で朗読唱?(シュプレッヒゲザング)する現代音楽の代表的一曲ですね。21の詩(3部に分かれます)の中にはグロテスクなものが多々あり、それと詠いが無調の音に乗って飛び回る感じでしょうか。
歌曲では歌詞の意味(内容)くらいは知っておきたいですよね。最低でも英文は付いていますから。原語で詩としてのニュアンスもわかられる方は最高ですね。

◆1961年? [Ades] ソプラノ:ピラルツィク(Helga Pilarczyk)
 ブーレーズ初録音のピエロ・リュネールです。ピラルツィクを前面に押し出した構成です。ソプラノと言うよりもメゾソプラノで、狂気よりも冷静さを感じさせる朗読唱です。ヘルガ・ピラルツィクはシェーンベルクの歌曲によく取り上げられますね。アンサンブルは表に出ると言うよりもピラルツィクの陰に徹している感じです。全体的にフラットで、音楽と言うよりも朗読感が強いです。(録音の問題があるのかもしれません)

 再発売→ 

【後日追記】
なんと、再発売されていますね! (ジャケットは、オリジナルのレコード風とは変わりましたが)
すぐに廃盤になっちゃうんでしょうねぇ...


◆1977年 [Sony] ソプラノ;ミントン(Yvonne Minton)
 切れ上がる声で抑揚を強く詠い上げるミントンはこの曲にピッタリです。アンサンブルもオブリガートで渡り合いスリリング。流れはアゴーギクとディナーミクがうまく使われて歌詞にある不気味さをより演出しています。演奏・シュプレッヒゲザングともに透明感があり、夜の気配が漂っていますね。先鋭的な狂気でクールな一枚です。




◆1997年 [DG] ソプラノ:シェーファー(Christine Schäfer)
 前出二人のソプラノ同様にシェーファーも現代音楽を得意としていますが、ピラルツィクほど語りは強くありません。アンサンブルとのバランスは良く、気配はミントンに較べるとやや暖色系でしょうか。舞台劇でやるなら一番向いている感じです。時折見せるシェーファーのコケティッシュな気配も悪くありません。完成度は一番高いかも。
ちなみにシェーファーは1999年にこの曲の映像作品であるOne Night. One Life.で主演を演じています。



狂気ならミントン盤、完成度ならシェーファー盤、甲乙付けがたいですね。
この曲は多く出ているのでバリエーションが楽しめます。20枚くらいはあると思うので、また較べてみたいと思っています。^^


[追記/現在までの比較20CD]
◇ブーレーズで聴く「月に憑かれたピエロ Pierrrot Lunaire」3CDs
「月に憑かれたピエロ Pierrot Lunaire」の聴き比べ #2 6CDs
「月に憑かれたピエロ Pierrot Lunaire」の聴き比べ #3 6CDs
「月に憑かれたピエロ Pierrot Lunaire」の聴き比べ #4 5CDs

テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽

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・2017年12月9日
音楽ブログに特化するためにタイトルを「現代音楽と酒の日々」から変更しました。





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