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マルカンドレ・アムランの『Live at Wigmore Hall』を聴く

マルカンドレ・アムラン(Marc-André Hamelin)の1994年ロンドンのウィグモアホールでのライブです。演奏曲目もコンサート用に準備されて、ピアノ曲マニア系の作品を初めとするバリエーションを楽しめます。ライヴの少ないM.A.アムランなので嬉しいですね。

1曲目:ベートーヴェン - ピアノ協奏曲第3番第1楽章 [アルカン:トランスクリプション(編)&カデンツァ] は余裕をもった演奏です。アムランならではの冷静沈着さを前面に押し出すセッション録音とは一味違うのは来日講演も同じでした。ライブになると血の通った演奏になる方向なのでしょう。1990年代半ばまでの情熱を隠さない演奏ということもないでしょう。いかにも古典らしい楽曲ながら凄い演奏ですが、この曲にあまり興味がわかないのが残念....
2曲目:ショパン - ピアノ協奏曲第1番からRomanza [バラキレフ編] はアムランが常に言う様に超絶技巧系だけでなくエモーショナルな演奏も入れているのでしょう。悪い事無いのですが面白くもない感じ? いかにも所謂(いわゆる)ショパンらしい楽曲をそれらしく弾くと言ったらわかってもらえるでしょうか。もちろんショパンのEtudesの様な曲をこの構成の中で入れる事はないでしょうし、やるならゴドフスキーの編曲版になるでしょう。
3曲目:アルカン - 3つの大練習曲からアムランらしいピアノ曲が並びます。左手ー右手ー両手、という三曲構成のこの曲。単純に、片手で弾いているとは思えない演奏。とは言い過ぎかな。そして両手になる3曲目はこれ見よがしの超絶技巧パート。テクだけでなく細かいディナーミクも付けたり、まぁこれがアムランのLiveで、凄いとしか言いようがないのが事実。好みかは別ですが。コンサートで観てたら引きつけられる事間違い無しでしょうが、少々くどく感じるかも。
4曲目:ブゾーニ - Sonatina (カルメン幻想曲) 第6番 はのっけから超絶技巧系で突っ走ります。途中からはカルメン(Bizet)のメロディーに乗って艶やかな演奏を繰り広げ、そして静かに曲は締めくくられます。
5曲目:メトネル - Forgotton Merodeis 組曲第1集 第3曲 Danza Festiva は短い楽曲。超絶的演奏から入り、そのまま弾き倒します。

ピアノのヴィルトゥオーゾらしい派手な技巧を見せつける演奏、これがコンサートのアムラン。最近のアムランは新しいヴィルトゥオーゾ像を目指しているのかわからないのですが、乙に澄ました様なクールな超絶技巧を見せているわけですが、ヴィルトゥオーゾはどこかにショーマンシップを持つ事だとすると微妙なスタンスになるかも。クールなスタンスのコンサートにも期待する処はありますが…





テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽

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kokoton

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後期ロマン派以降、現代音楽とマーラー交響曲(#5, #6, #9)を中心に楽しんでいます。


[2017年12月9日]
音楽ブログに特化するためにタイトルを「現代音楽と酒の日々」から変更しました。




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