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ジョルジュ・カトワールの「Piano Music」をマルク=アンドレ・アムランで聴く

ジョルジュ・カトワール(Georges Catoire, 1861/4/27 - 1926/5/21)はフランス系ロシア人ピアニストの作曲家で、作風はロマン派と言って良いと思う感じです。スクリャービン、ラフマニノフとほぼ同年代ですね。
マルカンドレ・アムラン(Marc-André Hamelin)による再評価活動によって見直されているのは間違いないところでしょう。本CDでは作品番号順に並んでいるので、作品が変化して行く様子が分かり易いのは嬉しいですね。
まずは流麗な楽曲が第一印象。ヴィルトゥオーゾと言う事になるわけですが、初期作品にはそういった曲風には見えないですね。少なくとも超絶技巧系での演奏を全面に打ち出す事はなく、ゆっくりと落ち着いて楽しめると言って良いと思います。全体に似通った官能的な美しさを見せる感じです。

変化を見せるのはOp.8のVision(Etude)からで、技巧系の流れと曲調の変化が見えてきます。この辺からがアムランの意図する処なのかもしれません。その後も印象的な楽曲に変化し、年代的にダブるラヴェルやドビュッシーに近い印象もしくは影響を感じます。Op.17辺りからはコンプレックスになって、Op.24 Chants de crepuscule 辺りでは更に音数を減らした印象的な流れに変化して行きますね。Op.34 Poeme, Prelude では若干ながら調性を越えようとする意図が感じられます。個人的にはOp.34 Poemeに良さを感じますが、それ以上の期待値は薄い気がします。
作品を追う毎に見せる変化方向ではスクリャービンやシマノフスキに似ている感もありますが、最後まで調性を排する事はありません。そう言った意味では時代を超えるものではない作品と言う事になってしまいます。




テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽





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