ルトスワフスキの「歌の花と歌のお話」を聴く

ポーランドの現代音楽家 Witold Lutosławski (1913/1/25 - 1994/2/7) の作品集を日本でもお馴染みの指揮者ダニエル・ハーディングとノルウェー室内管弦楽団で。
前奏曲とフーガ、13人の弦楽器が奏でる緊張とスリルの演奏。調性は無い。無調の弦楽四重奏を拡大した様な流れ。前奏曲は小曲7曲からなり、良く有る事だが、演奏順は自由とされている。そして8曲目に一曲構成のフーガが入る。この曲のどこがフーガなのかは理解の範疇を超える。もっとも無調の時点でフーガと言う古典形式にとらわれているとは思えない。ここでは幽玄な演奏が展開される。

「ファイヴ・ソングス」はクリンゲルボルン(ソプラノ)が入る。十二音技法による歌と演奏の小曲集。五曲にはそれぞれ違う性格が与えられて演奏されている。「海」は不安定に、「風」は衝撃音的に、「冬」は静寂、「騎士達」はピアノを使って華やかに、「教会の鐘」はピチカートを使って繊細に。調性は無視されていないが、十二音技法らしい不安定感が際立つ。

「チェーン1」は、後期の作品らしく凝っている。単純な無調の音楽ではなく、一部調性を残しながら音の繋がりを弦楽器のピチカートで見せる。そしてホルンとチェンバロ主体の演奏から再び弦楽器が登場する。そして弦と管の緊張感ある流れを作りゴングの一音の後、静寂で終了する。曲構成は交響曲の楽章的。

「歌の花と歌のお話」は、ルトスワフスキがクリンゲルボルン(ソプラノ)に送った歌曲で晩年の作品。本人の歌が入る。動物や虫、花を題材にしたデスノスの詩を元にした9曲からなる小曲集。ファイヴ・ソングスより遥かに展開と表情が豊かになっている。



テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽

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