リストの 「巡礼の年」 をベルマンで聴く

現代音楽に興味を持つきっかけとなったのはピアノの超絶技巧系の曲からなのだが、当時聴き込んだピアノ曲は、リストやラヴェル、ラフマニノフといった作曲家のピアノ独奏曲だった。

Franz Liszt の Annees De Pelerinage (巡礼の年) はkokotonPAPAにとってピアノ曲の原点。1848年 - 1867年にわたるリストのピアノ独奏曲の系譜版になる。
そして、この曲の中の美しい流れはラヴェルやラフマニノフに影響を与えている事は聴けばすぐわかる。リストと同年代のシューマンやショパンとは少し違う。
静音を中心とした曲に技巧曲が挟まれていて、ピアニストの表現力が要求されるこの曲。演奏はヴィルトゥオーゾ Lazar Berman (ラザール・ベルマン) が一番好きだ。

第一年スイス。
"泉のほとりで Au Bord d'une Source" はラヴェル/ラフマニノフに繋がる曲調だ。続く超絶技巧曲 "嵐 Orage" への展開はピアノ曲の素晴らしさを満喫出来る。そして "オーベルマンの谷 Vallée d'Obermann" につながる。第一年のメインパート。

第二年イタリア 補遺ヴェネツィアとナポリ。
沈鬱な二曲からつながる "サルヴァトル・ローザのカンツォネッタ Canzonetta del Salvator Rosa" の楽しさ。元は歌曲の "ペトラルカのソネット Sonetto del Petrarca" 三曲は硬質にして静美なベルマンのピアノの音を聴く。そして代表曲の一つ、難曲の "ダンテを読んで:ソナタ風幻想曲 Après une Lecture de Dante: Fantasia Quasi Sonata" へ。
補遺のヴェネツィアとナポリは三曲を一つの曲として聴くと、とてもバランスの良い名楽だと思う。

第三年。
名曲 "エステ荘の噴水 Les Jeux d'Eaux à la Villa d'Este" が含まれる。この曲が与えた影響は言わずもがな。聴けばわかるから書く必要なし。でも単一曲としてどうかと言われれば、これだけが有名になる理由も不思議ではあるが。アンコールにそれほど使われる訳でもないし。
実は孫娘に捧げられた一曲目の "エンジェルス!守護天使への祈り Angélus! Prière aux Anges Gardiens" も美しい名曲だと思う。

リストの「巡礼の年」、心穏やかに聴きたいピアノ独奏曲だ。少々長いが一気に聴くのがいい。
同様にラヴェルのピアノ独奏曲も、全曲通しで「巡礼の年」の様に聴くのが好きだ。

それにしても3枚組で新品1,399円(本投稿時)とは驚き。

mp3のダウンロードが簡単かな。



テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽

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