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2012年11月19日 M.T.トーマス「マーラー 交響曲 第5番」at サントリーホール

M.T.トーマスとサンフランシスコ響のアジアツアー最終の日本公演。良かったですね。

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ラフマニノフ:パガニーニの主題による狂詩曲が★★☆
マーラー:交響曲第5番の一二楽章が★★★、三四五楽章が★★。全部合わせて★★☆と言う感じです。



ラフマニノフ:パガニーニの主題による狂詩曲
 ラフマニノフは、ユジャ・ワンのピアノの後半の超絶的豪腕に、トーマスとサンフランシスコ響の盛上りが重なって素晴らしい演奏となりました。もともとこの曲は最後に向けて盛上げて行くパターン。初めからパガニーニらしいテクニックを散りばめたピアノでオケが緩やかに上がって行く訳ですね。そこにMTTのクールさですから初めかなり緩めです。
初めはテクだけかと思ったユジャ・ワンのピアノも最後は強烈に走りましたね。
今年観たピアニスト、オット、ブニアティシヴィリと較べたら一番ですが、曲が良いせいかもしれませんね。例によって大胆なドレスで登場しました。
Yuja Wang の同演奏CDに較べると席の問題でピアノの生き生きとした音色を感じられなかったのは残念。それは差し引くとしても、切れ味はCDの演奏よりも良いと思いました。ピアノコンチェルトはいずれ席位置が大きく左右しますね。




マーラー 交響曲 第5番
マーラー5はCDに較べると、作られた様な透明感と華は減り、その分この顔ぶれによる演奏の円熟さが明らかに結実していました。特に一二楽章の完成度は高く、管楽器の素晴らしさは格別でしたね。特にホルンの独奏はgood!でした。
五つの楽章を、一二楽章と四五楽章は、三部作の一部と三部として続けて演奏されました。当然の事なのですが、マーラーが三部に分けたのを明確化してくれました。
特徴的なアゴーギクも第五楽章の入りの部分などはCD同様ですが、無機質的な演奏から息吹を感じる演奏になった気がしました。それがベターなのかは別としてもですね。
事前に聴き比べをしたマーラー5の20CDの話はこちらから




アメリカのオケは面白いですね。団員の関係者が客席に居てステージ上で話をしたり、打楽器奏者は演奏中に準備したりする時は動きが目立たない様にするのが普通ですが、全くお構いなし。
ちなみにMTTの指揮ぶりはやや小柄な身体全体を使った面白いスタイル。

ユジャ・ワンのアンコール、プーランクはなんとトーマスとの1-piano,4-handsの連弾!
これは大受け! トーマスはソニー時代のCDでピアノも弾いていましたよね。
トーマスは拍手に応える時にユジャ・ワンの真似をしてピョコッとお辞儀をしてみせたり、腕を組んだりと、エンターテイナーぶりとかつてのプレイボーイぶり?を発揮していた。(ご本人はゲイをカミングアウトしていますから違いますね)

最後はマーラー5なので大ブラボーと拍手の嵐。3度4度とステージに引き出され、最後は眠いのよ、とポーズをしてコンマスを連れて戻ってお開きとなりました。十分に楽しい演奏会でした。

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