クラーク & バクスター の "過ぎ去りし日々の光"

アーサー・C・クラークとスティーブン・バクスターの共著。バクスターはクラークのファンだった。
題名から内容を予測出来る気もするが、展開に含まれる技術的な内容にも引きずり込まれる。バッキーボール炭素60、カシミール効果、ホイーラーの不安定性、等々の分子量子力学関係。
要はワームホールに絡むのだが、その手の理論もストーリー展開には一足飛びに省略されて未来世界の技術に到達する。当然だが。

しかしそんな事は手段に過ぎない。それがSFのいいところだ。
"過ぎ去りし日々の光"、わかってもらえるだろうか。ワームホールは距離と光速の壁を突き破って違う場所へ繋がる話。距離を時間側に変換させれば過去の時間を見る事が出来る。タイムマシーンではない。行けないが見られる。と言う展開になっている。
現実の宇宙でも、太陽の光は8分18秒で地球に届く。今見ている太陽は8分18秒前と言う事。アンドロメダ星雲なら約250万年前の姿と言う事になる。

過去の全てを個々人全てで、インターネットの様に自由に覗き見る事が出来る様になったら。全ての過去が勝手に暴かれる様になったら。個人も、偉人も偉業も全てが曝されたら。そして近い将来、巨大彗星が衝突の軌道を進んでいて避けられないとしたら。

人類は、結合者(ジョインド)という新しい集合意識体に連なる若者達を生んだ。それはジョインド全ての知識を共有している。それは新たな人類の進歩か。

話が大きすぎて上下二巻では、展開の飛躍が大きく残念だ。もう少しジョインドの展開に絞って欲しかった。人類のこの先、人類とは。それが読みたい。

映画化を前提とした様な業界やキャラクターの設定は好きになれないなぁ。






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