アーサー・C・クラークの「3001年終局への旅」

発刊を知って以来、長らく読まなければと思いながら数多の時間が経過してしまった本作をやっと読んだ。
もちろん「2001年宇宙の旅」の続作オデッセイ四部作の最終巻だ。費やされた時間30年。壮大な作品群だ。今更ながらで失礼。

2001年宇宙の旅で宇宙に放り出されたフランク・プールの発見からこの話は始まる。2010年宇宙の旅で木星は第二の太陽ルシファーとなり、2061年宇宙の旅でその衛星エウロパがモノリスによって立ち入り禁止の生命育成の地となる。そしてプールは1,000年の時を越えて蘇生した。

そして、この話の中で中心をなすモノリスが、生命の進化に介入して来た事は、既存の事実。

エウロパで新しい実験を開始したモノリスに対し、上位指示が入る。それは太陽系生命体にとって危険を知らせる信号だった。モノリスに取り込まれていたHALとボーマンからプールが得たその事実の断片と、とられた作戦は.......。

........略........

そして、本作「3001年終局への旅」ではモノリスの消滅で終結する、モノリスの中にエミュレータとして存在していたボーマンとHALはチップの中に回収され永久凍結された。

エピローグに残された二行の言葉が全てだ。
..........神さえも幼い..........最後の日々、我々がもどったとき......。(詳細文は略)

この単文の中の、そのまたポイントなるこの言葉の意味は。

素晴らしい作品だ。生命に偶然はあり得ない。ただ単にカンビブリア期のアノマノカリス等の奇妙な生命体が滅亡したのも、人類の歴史を遥かに凌ぐ長きを生きた恐竜が一瞬のうちに滅亡したのも、偶然ではないと本当に思う。全ては必然。この宇宙には絶対に目的があるのだから。

PS:本当に残念なのは、この続編が出ない事。クラーク本人が2008年に亡くなっている。本稿出筆時にクラークは80歳を越えていたので、その可能性を時間的に無理としていた。多分構想は有ったに違いない。《合掌》
本シリーズをアーサー・C・クラーク生存のリアルタイムで味わえた事は替えがたい喜びだ。





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