2012年バイロイト音楽祭:楽劇 「パルジファル」

バイロイト祝祭劇場で8/11に上演されたパルジファルがNHK BSプレミアムで放送されました。演目のパルジファル(Parsifal)はバイロイト音楽祭の中でもとりわけワグナー(Wagner)家の意向が強い作品。楽しみでした。
パルジファル バイロイト音楽祭2012

配役はパルシファル、普通はパルファルでしょう、にブルクハルト・フリッツ、陰の主役グルネマンツはヨン・クワンチュル、もう一人のメインキャスト クンドリはスーザン・マクリーンです。
王アンフォルタスにはデトレフ・ロート、敵役クリングゾルがトーマス・イェザトコティ。

ストーリーをご存じないとわからないかも。聖杯伝説基本のパルジファルの話についてはググって下さいね。

まずは演出が難解。バイロイトの演出はけっこうアバンギャルドが多いのですが、今回のシュテファン・ヘアハイムは衣装や年代・情景設定のみならずストーリーに関する解釈にも手が入っていますね。
前奏曲から演技がスタートしています。死を目の前にした女性と子供。この演出はこの後も子役が時には白鳥に、そして聖杯にと、イメージ役として無茶?展開されます。

一番難解なのが第一幕。聖杯を拝する時の出産シーンと出産直後の赤ちゃん。聖杯を守る 聖なる国の住人の背中にある羽がその直後から無くなる。第一幕最後、パルジファルが追放されるシーンでいきなり子役にすり替わり。
ストーリーを知っていても混乱しますね。

情景的にも、森を感じさせる気配は皆無で不思議でしたし、ハーケンクロイツの旗でナチス色が入ったりするのはワグナーとナチスとの関係を盛り込む意図だったのでしょうが聖杯伝説には無理を感じました。第三幕の葬送と復活シーンも議会の様でしたし凝り過ぎと違和感は拭えませんでした。

役的にはグルネマンツのクワンチェルとクンドリのマクリーンでしょうか。パルジファルのフリッツは太り過ぎ。第一幕で上半身を曝すシーンは目を覆いますよ。(笑)
笑えたのは敵役のクリングゾルの衣装。モーニングにショートパンツ、というか黒いブルマー風、ストッキングにガーターベルト。(爆) 途中でカツラをむしり投げるとスキンヘッド。
聴き処は 第二幕のクンドリとパルジファルの熱唱、といってもイタリアオペラのアリアとは違いますが、が一番かな。
    
エンディングも変わっていましたね。アンフォルタス王は父王の棺に倒れかかったままで後を追う形。救済を受けて天に召されるはずのクンドリは生き残り。

カーテンコールで一番の拍手はグルネマンツのヨン・クワンチュルでした。拍手と言えば、第一幕後は禁じられているはずなのに、やっぱり拍手がおきましたね。

まぁ、演出ばかりが目立ってしまいお馴染みらしからぬパルジファルでありました。

テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽

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