マーラー 交響曲 第5番 名盤・珍盤 聴き比べ #1 [1-15/160CD]


グスタフ・マーラー(Gustav Mahler, 1860/7/7 - 1911/5/18)の交響曲第五番。特別好きな曲と言う訳でもないのですが、コンサートで取り上げられる事が多い事、CD発売枚数が多くいろいろな指揮者の特徴を楽しめる事で知らず知らず枚数が増えますね。(気がつけばCDもいつの間にか100枚以上に....)

3日後(2012-6/6,wed)にPaavo Järviが手兵フランクフルト放送交響楽団(Frankfurt Radio Symphony Orchestra)を率いての同曲コンサートがありますので聴き比べをしてから行きましょう。

100枚の道も1歩から、まずはバーンスタインの5CDを中心に15枚の*聴き比べからスタートです。

*インプレ(印象)ですね、レビュー(評価)ではありません。



【参考】
 ★:名盤 (一般的いわれている…と思う盤)
 ☆:個人的お勧め
 ○:とっても変わっています

[リスト] 現状のMahler Symphony No.5 の聴き較べです (現在 #11回 160CDまで)
 #11:10CD
 #10:10CD
 #9:15CD
 #8:15CD
 #7:10CD
 #6:14CD
 #5:5CD アバド追悼
 #4:20CD
 #3:25 26CD
 #2:20CD
 #1:15CD 本投稿分




レナード・バーンスタイン(Leonard Bernstein)、ニューヨークフィルとウィーンフィル, 所有5枚のアルバムです。
 ① CBS(Sony)とDGの変化
 ② DG盤(1987-9/6-8)と前後の8/30Liveと9/10Live
 ③ DGと同じVPOとの15年前のDVD
DG盤を中心に、という感じです。

★ バーンスタイン / NYPO
[Sony] 1963

今(2012年発売時)なら全集がSonyから驚きの新品¥1,999で出ますね

若き日のレニーとニューヨークフィルですね。DGのウィーンフィル盤と較べると…
 情熱は感じますが切れ味が勝る葬送行進曲、第一トリオ・第二トリオともクセのない第一楽章。ラストのピチカートを間をおいて強く打つのはこの時から変わりませんね。第二楽章も変化球なしの切れ味のストレート。
第三楽章スローで美しいスケルツォとレントラー、その後も正統的で華やかさの第二部です。
アダージェットは情感とディナーミクが強く好みの方向ではありませんが、その方向性は一貫していましたね。第五楽章は軽快に登って二つの山場を盛り上げるシャープな王道で速めのコーダで走ります。ラストのアッチェレラドは抑え目、それもずっと変わりませんでした。

・・・・・
クセも欠点もない真っ向勝負、これはこれで既に完成形のマーラー5ですよね。切れ味はあってもDGの様な重さやクドさはありません
ブラインドで聴いたら+αが欲しいけどGood!って感じでしょうか。バーンスタインってわからないかも… (わかるとしたらアダージェットかな)
初めてこの曲を聴くならとても良い一枚かもしれません。




バーンスタイン / VPO
[DG-DVD] 1972-4,5
VPOとのDVDです。上記NYPO録音の9年後、DG盤(1987年)と同じオケで15年前のウィーンのムジークフェラインザールでのライブです。(CD化されていません)
 第一楽章は葬送行進曲、第一第二トリオともに本流的な良い流れでNYPOとの類似が強いです。第二楽章も同様でクセはなく、第一楽章第二トリオが回帰する第二主題はVPOらしさを感じますね。
第三楽章も美しく優美にスケルツォとレントラーを奏でますがNYPOほどのスローではありません。全体の優雅さは同じですが。(演奏直後bravoと言っている様ですね)
アダージェットも叙情性を豊かに。最終楽章は提示部前半は速めのテンポで、途中の山場をビシッと締めて、コーダからラストのアッチェレランドを奇麗にまとめます。フィニッシュと同時に大喝采です。

・・・・・
NYPO盤とよく似ています。過度の興奮を排除したまとまりの良さ、乱れもクセもないお手本の様な王道演奏です。後の激しい演奏スタイルに、この後どう変わって行ったのか興味深いですね。
レニーのマーラー5はどれを取っても☆を付けたくなります。




バーンスタイン / VPO
[LCB-108] 1987-8/30 at Salzburger Fes.
ここから3CDは12日間の間の3つのライヴになり興味深いです。
これは非正規盤でDG盤の前の週、ザルツブルグ音楽祭のライヴです。(Kaplan Foundation 5.0365)
 一楽章のスローで強烈な陰影・力感、第二楽章の爆裂的激しさはDG同様です。第二楽章の緩急豊を付けた出し入れが強い迫力はレニーならではですね。この楽章はDGより迫るものがあります。
第三楽章は入りで珍しくホルンがつまずいたり演奏の乱れも発生し、DGより締まりに欠ける流れです。ところが第三主題以降は強烈濃厚なアゴーギクが復活し爆裂さは正規盤を勝る気配です。
アダージェットはDGと同じ超濃密な流れですね。最終楽章も流れは同じで、提示部前半を軽快にスタートし展開部以降は爆裂主体です。フィニッシュ直後に大喝采!!
通して暴れ方はDGより強烈でLiveならでは、個人的にはとても魅力的です。VPOとは思えません。

・・・・・
DG盤と同じ流れですね。荒れ方はそれ以上かも。録音はMONOで音質劣悪、編集なしの生々しい演奏を聴いてみたいマニアには☆を、それ以外での購入理由はないでしょう。
非正規盤ですがCD-Rではなく、日本の代理店?が帯やライナーまで作って発行していましたね。他にも非正規盤はボストン響とかあるのですが、わざわざ探して購入はしていません。





★ バーンスタイン / VPO
[DG] 1987-9/6-8 at Alte Oper Frankfurt

右は廉価版の全集(DG盤)になりますね。

好きかどうかは別にしてメインはこれかなという事で。フランクフルトのアルテオーパーでのライヴ。超有名盤で、今更感想もないでしょうが。
 重厚スローの葬送行進曲、第一トリオは重く流れ良く、第二トリオで哀愁からド迫力の第一楽章。第二楽章はとんでもない重量級の激しさ、呪いでも感じる様な第一部で隙はありません。
第三楽章もどっしりとしたスケルツォから濃厚なレントラー、第三主題以降も軽快さなど微塵もありません。スロー側アゴーギク高密度スケルツォの第二部です。
アダージェットだって当然濃厚、甘美ではなく強烈ディナーミク緊迫美です。第五楽章提示部前半は落ち着いていますが、それ以降は重厚で展開部・再現部の山場は爆裂、コーダからフィニッシュは爆走です。とはいえ一番普通に近い第三部(最終楽章)かも。

・・・・・
とにかくズシーンと重苦しい流れです。後期のバーンスタイン共通の意図を感じる濃厚タクト。重量級の演奏は他にもありますが、100枚を超えるCDでこれを超える物には出会えません。VPOじゃなくて熱にうなされるBPO?!的な息苦しい程の重量感、これぞバーンスタインのマーラー5!!、他の演奏を吹っ飛ばします。
必携の一枚ですが、コンサートの前にこれを聴いて行くのはご法度ですw





★☆ バーンスタイン / VPO
[MEMORIES] 1987-9/10 at PROMS
MEMORIESを正規盤と呼んでいいのかは微妙ですが、ロンドンのロイヤルアルバートホールでBBC主催の恒例プロムスにおけるライブ。DG盤9月6-8日の二日後9月10日ライブと言う事になります。
 スローな第一楽章の渦巻く様な迫力はDG盤よりもナチュラル方向へ。それはクセのあるホールの関係かもしれないし、録音のせいかもしれません。第二楽章、スタートから緊迫の演奏を見せつつ すぐさま懐広い第二主題へ。この緩急が見事でその後も続きます。バーンスタインの素晴らしさはこの第二楽章が際立つ事かもしれませんね。ドロドロとしたDGより切れ味の迫力に感じます。
第三楽章も緊迫感と衝撃的な迫力ですが、その中に美しさを感じられる素晴らしさです。第四楽章アダージェットの美しさはDGより厚みを増し、怒涛の波のごとし。そして第五楽章のパワー漲る充実の演奏は素晴らしく、観客は演奏が終わるなり大ブラボーです。

・・・・・
正規盤並の音質になり、DG盤よりも音の響きやVPOの充実 緊迫を素直に感じられるますね。特に第二・第三・第五楽章は素晴らしいです。オドロオドロしさから引き締まった筋肉の様な力強さ、一聴に値するマーラー5だと思います。

DG盤と比較した時に、素晴らしい演奏(録音バランス?)と見るか 個性が減ったと見るか はそれぞれかもしれません。(アダージェットは別ですがw)
これらのライヴからDG盤がミキシング・マスタリングで作り込まれているのが実感できますね。





カラヤン / Berliner Philharmoniker
[DG] 1973
バーンスタインと来れば、次はカラヤン/ベルリンフィルですねw
 重厚ファンファーレから落着いた憂の葬送行進曲、第一トリオは速く荒く、第二トリオは繊細陰鬱の第一楽章。第二楽章は速く荒れ気味の第一主題に鬱な第二主題で、そのコントラストが明確な第一部です。
第三楽章はスケルツォ、レントラーともに特筆なし。第三主題以降も特徴には欠ける第二部です。コーダの暴れ方は大迫力ですが。
アダージェットは暖色系で甘美、くどさ好みの別れるところでしょう。最終楽章の前半は特筆なしですが、山場はBPOらしさ全開の迫力、フィニッシュ前のコーダから暴れてアッチェレランドで駆け抜けます。

・・・・・
重厚さの中の荒れた迫力、繊細優美で処々締まりに欠ける、と焦点が定まらないカラヤンのマーラー5ですねぇ。個人的には際立つ迫力に重心を乗せて行って欲しかったです。



★ プレートル / VPO
[WEITBLICK] 1991
個人的には印象の薄い仏人指揮者ジョルジュ・プレートル(Georges Prêtre)が終身名誉指揮者だったウィーンフィルを振ったLiveです。【後日記:2017年1月4日亡くなりました】
 ディナーミクを付けた葬送行進曲から第一トリオでは標準的に激しさを増す第一楽章。第二楽章第一主題は速めで荒れ、第二主題では第一楽章第二トリオに静的回帰し、その後も表情豊かです。明確なコントラスト設定の第一部ですね。
第三楽章スケルツォ主題、レントラー主題ともにほどほどですが、第三主題から展開部・再現部で纏まりの良さと美しさのバランスを見せる第二部です。
アダージェットは微妙なアゴーギクと明確なディナーミク、この楽章だけややクセを感じます。最終楽章は速め軽快に進み、山場・コーダを迫力いっぱいに決めます。

・・・・・
クセモノや個性派ではなく、Liveで遭遇なら盛り上がるマーラー5ですね。(音質は同第6番に比べると良いですが、それでも…)
クラシック関係の出版・評論家大先生 達が大はしゃぎしたCDという印象の方が強烈で引けますがw




小沢征爾 / BSO
[Phiiips] 1990
迫力のファンファーレから出し入れ強い葬送行進曲、第一トリオは適度な強さ、第二トリオは鬱美の第一楽章です。第二楽章第一主題は鋭い切れ味、第二主題は鬱美に回帰、その後も重厚さと美しさのコントラストが良い第一部です。
第三楽章スケルツォとレントラーは標準的に美しく、第三主題も流れは王道的で良いのですが録音の問題?か今ひとつスカッと抜けが欲しい様な響を感じる第二部です。
アダージェットは極度の甘美さは抑えられて悪くありません。第五楽章は抑え目に提示部を流して、やや間延び感を残しつつも展開部山場からコーダは重量感溢れる演奏です。

・・・・・
重厚さと美しさ、王道的で悪くないのですが何かもう一つ欲しいマーラー5です。



ジンマン / Tonhalle Orchestra Zurich
[RCA] 2007
デイヴィッド・ジンマン(David Zinman)が音楽監督を勤めたチューリヒ・トーンハレ管とのマラ5です。
 第一楽章スローながらクールな陰鬱さの葬送行進曲、第一トリオもスマートな激しさ、第二トリオは優しさです。第二楽章も同様の流れ、特に第二主題の美しさは別格です。何ともジェントルな第一部。
第三楽章もその流れで、通して優美。一楽章をマーラーの意図をくんだ葬送行進曲としても、二楽章の"嵐のように"、スケルツォ"力強く"は当てはまらないかな。そう言った解釈ではないと言う事でしょう。
第四楽章は予想通り、冷たい空気を感じる細く澄んだアダージェット。これは好みですね。でも第五楽章は裏目に出て、提示部前半と展開部以降の山場前後パートのマイルドさ、スローなコーダはちょっと残念。

・・・・・
怒涛や興奮とは対極、優しさ美しさを感じるマーラー5。それを緩さと見るかどうかで好みの別れる処でしょう。



○ モリス / Symphonica of London**
[IMP] 1973
英国人指揮者ウィン・モリス(Wyn Morris)と言うとデリック・クック*のマラ10第2稿と、バリー・クーパーのベートーヴェンの交響曲第10番の世界初録音で有名でしょうか。このオケ**(LSOではないと思いますが)は知らないので、情報をお持ちの方は教えていただけると嬉しいです。
 葬送行進曲から重厚で揺さぶります。第一トリオは激しく、第二トリオも控え目ながら力感です。二楽章も同傾向でスロー性が増します。演奏は かなり荒っぽいですね。
第三楽章スケルツォとレントラーは荒さの中の優美さ!! 前半は抑えた展開で展開部からは揺さぶり暴れ始めます。アダージェットは濃厚ですが、8'11"とかなり速め。ここをスローに振ったら重量級の甘美だったでしょう。第五楽章もスローな揺さぶりを噛ませ山場・コーダを見事に、ラストもスローながらスケール大きく鳴らしてくれます。

・・・・・
これはマーラー解釈に強かった(らしい)モリスの真骨頂?! クセのあるスローな揺さぶりと荒々しさのマーラー5ですね。
厳しい変化球ですが まだ魔球ではありません。魔球も嫌いじゃありませんが
w

*ライナーノートはそのDeryck Cookeが楽曲構成をベートーベンと比較したりしながら書いています!
**Kaplan FoundationでもSymphonica of Londonになっています。素っ頓狂な音を出すわけではないので酷いオケではなさそうです。



[注]ここにあったゲルギエフは#10へ移動し、2CD,1DVD比き比べにしました
ブロムシュテット / NHK SO
[KKC King] 1985-12/5
スウェーデン人指揮者Herbert Blomstedtはマルケヴィッチやバーンスタインに師事していますね。これはN響の名誉指揮者になる1年前の録音です。
 第一楽章は教科書の様な葬送行進曲と第2トリオですが、第二主題(第1トリオ)が抑え気味です。続く第二楽章の序章から第一主題は激しさを生かし、第二主題でうまく引きます。展開部から再現部もコントラストを生かして王道演奏ですね。
第三楽章は速めのスケルツォからレントラーで落ち着き、第2トリオ以降もコントラストがあり全体として速めですが安心感のある演奏です。聴きやすいですね。
第四楽章は一転スロー、甘美というわけでもなく重量感のアダージェット。モタれます。個人的にはもっと透明感の強い方が好みです。最終楽章は軽やかに主題が絡みながら上って中間部の山場まで流れよくつなぎ、コデッタからコーダは漲る迫力を見せて見事なフィニッシュです。

・・・・・
大きなクセやミスは無く、安心して聴けるマーラー5。気になるとすればアダージェットでしょうか。



ドゥダメル / Simon Bolivar Youth Orchestra of Venezuela
[DG] 2006
Gustavo Dudamel指揮、シモン・ボリバル・ユース・オーケストラ・オブ・ベネズエラ。言わずと知れた、今や注目度の高いセットですね。
 微妙なゆらぎの重厚な葬送行進曲から第一トリオは元気漲り飛ばし、第二トリオでは美しさを奏でる第一楽章。第二楽章第一主題は元気いっぱい、第二主題では美しさに、展開部・再現部も気持ちの良い演奏です。見晴らし良い第一部ですね。
第三楽章スケルツォは明るさ、レントラーはその流れから美しさ奏で、hrも思い切り鳴らし第三主題を軽快に進みます。長さを感じない、曇りのない明瞭さの第二部です。
アダージェットは暑い厚い演奏で、かつ少し落ち着きが足りませんね。第五楽章提示部前半は快速! そして展開部山場・再現部山場を華々しく盛り上げ、コーダからフィニッシュを一気に駆け抜けます。

・・・・・
全パート若さ漲る元気さを味わえるマーラー5です。全体を通して、死というよりも生命感あふれる演奏になってます。それが欠点でもありますが個性、いやぁ○か☆を付けたくなりますねぇ



ドホナーニ / Cleveland Orchstra
[Decca] 1988
クリストフ・フォン・ドホナーニ(Christoph von Dohnányi)が音楽監督を務めた時のクリーブランド管との演奏です。作曲家のエルンスト・フォン・ドホナーニは祖父で、その下フロリダ州立大で学んでますね。
 出だしのTpが少々弱いかなと言う感じくらいで第一楽章の流れは保守的、第二楽章も同じくそこそこの迫力にそこそこの情感。何か一味欲しい第一部です。
第三楽章スケルツォ主題をクセなく適度にこなしますが、レントラーや提示部第三主題以降でなぜか変な不思議な速さを見せるアゴーギク。落ち着かない第二部です。
アダージェットは抑え気味のディナーミクで保守的、本来なら静的で好きなパターンですが何か足りません。第五楽章前半はややフラットながら標準的に進んで、山場からコーダそしてフィニッシュのアッチェレランドもも標準的迫力です。クセはないけど何か足りない第三部。

・・・・・
欠点はないけど魅力にも欠ける "ほどほど" さ、但し第三楽章はクセモノの揺さぶり。原因不明のもっさり感のマーラー5です。



マーツァル / Prague SO
[vars] 2001-2/13
チェコ出身の指揮者ズデニェク・マーツァル(Zdeněk Mácal)とチェコのプラハ交響楽団のマーラー5です。「のだめカンタービレ」の指揮者セバスチャーノ・ヴィエラ役の方が有名?!
 過度の重厚さを避けながら葬送行進曲をこなして響の良い第一トリオへ、バランスの良い第一楽章です。第二楽章も同様な展開で、緩急の出し入れがうまく聴きやすい第一部ですね。
第三楽章はHrが弱く管楽器の締まりも弱いスケルツォ、続くレントラーは弦の優美さで取り戻しますね。その後はアゴーギクで流れを作りますが、時々もたれる感じの第二部です。
第四楽章は、甘美さのディナーミクを付けた暖色系アダージェットです。第五楽章提示部前半をバランス良く走らせ、展開部山場以降もコーダまで良い流れと迫力です。フィニッシュはアッチェレランドをかけません。第三部が一番いいですね。

・・・・・
バランスも音も悪くないので聴きやすいマーラー5です。ただ第三楽章はいけません。
希少盤ではないのですがチェコのCDだからかamazonでは見つかりません。




マーツァル / Czech PO
[Exton] 2003
チェコフィルにチェコ人の指揮者Zdenek Macal、首席指揮者就任の年の録音ですね。プラハ響の2年後ですが、さて違いは?!
 葬送行進曲は少し速くなり適度に刺激的、第一トリオは切れ味が増して第二トリオも締まりの良さを感じます。第二楽章も同様で、正攻法で切れ味ある第一部ですね。
第三楽章はスケルツォ主題のレベル向上、その後も妙なアゴーギクは減り、音の迫る聴きごたえの第二部です。
第四楽章アダージェットは同傾向で、好みではありませんが、より情感強く濃い甘美さです。最終楽章も同展開で締まり良く流れて強音強調のパワーを感じられます。アッチェレランドはここでもかけませんね。

・・・・・
プラハ響と同傾向ながら聴きごたえがグッと増しましたね。(録音技術の支えも大きいでしょうし、意図も感じますが)
展開はクセの少ない王道方向ですが、演奏は硬派でガツッとした音作りを感じます。(特に低音弦で顕著に)





大物有名盤もいいですが、マイナー盤にもWyn Morrisの様な興味深いバリエーションが有ります。そう言う中からお気に入りを探して聴くのも楽しみですね。これからインプレしたいと思います。

【2017年8月29日 見直し修正実施】
本投稿は2012年6月3日版なのですが、時間も経ったので再度聴き直しをしてインプレ部分を修正しました。その他は投稿当時の内容になります。
今後#2以降も同様な見直しを実施していく予定です。



テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽

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2.マーラー交響曲第5番 160CD
 (名盤・珍盤 聴き比べ)

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