サイモン・ラトルBPOのブルックナー交響曲第9番 / 第4楽章補筆盤の アーノンクール、アイヒホルン、聴き比べ

ブルックナーの交響曲では第9番が好きですね。と言っても、所有は30くらい(全集もの含め)で その中でも第四楽章入りは今回のラトルBPOを含めて3枚しかありません。サイモン・ラトルとベルリンフィル盤が出たので聴き比べてみましょう。

これを入手したのは、第四楽章補筆完成盤と言う事ですね。それも、サマーレ、フィリップス、コールス、マッツーカ(SPCM)2012年最新版による第四楽章の初演。ラトルが以前からブル9第四楽章についてはいろいろコメントしていたので興味がありました。

ラトル指揮BPO、SPCM 2012年最新盤
CDかけて、いきなりイメージが違う印象でした。第四楽章がどうのといった以前の問題で、演奏があまり好みではありません。
言葉は不適切ですが、鼻からハリボテの様な演奏に感じて 管と弦のバランスも好みでありません。組み立ててくる音がちょっとスカスカに思えます。技術的にどうのこうのといった難しい事はわかりませんが…
世の中の評価に合わないと言う事は自分の駄耳の証明でしょうね。(汗)
10年後くらいに聴き直してみたいです。




アーノンクール指揮VPO、新全集版スコアの2002年盤
比較に聴いたのがこれで、実に好みの演奏でした。第四楽章はフラグメント演奏(楽譜が残っている部分の演奏)で、途切れ目はアーノンクール自身による解説が入ります。曲として素直に聴くのは厄介ですが、演奏はこの方が遥かに好みですね。それに別CDになるので、普通に三楽章完から違和感無くプラスで四楽章フラグメントに入れます。
例えばヴァントのスロー重厚演奏に慣れていると、第二楽章に現れるわずかなるアゴーギクが聞き手をハッとさせますが悪くないですし、第三楽章も緻密で間延びのない安心感がアーノンクールらしい重厚さにつながっていますね。
ナチュラルにブル9として聴いても、これは好みの上位に位置します。




アイヒホルン指揮リンツ・ブルックナーPO、1993年盤
実はブル9は未完成の第三楽章で静かに終わる事に慣れていますので、第四楽章盤はもう一枚しかありません。SPCM版の補筆完成ですね。流れで違和感無く第四楽章を聴けます。但し曲全体のタクトは軽く、残念ながら好みではないのですが。
(現在は全集版でしか入手不可の模様です)

マーラーの第10番もそうですが、作曲者本人が未完で終わった作品は素直に聴くのが難しい場合がありますね。

テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽

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