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ギドン・クレーメル / クレメラータ・バルティカ の『SILENCIO』を聴く

クレーメル(Gidon Kremer)とその弦楽団クレメラータ・バルティカ(Kremerata Baltica)のアルバムです。コンサートで外さない人気のプレイヤーの一人ですね。
現代音楽作曲家アルヴォ・ペルト、フィリップ・グラス、ウラディーミル・マルティノフを取り上げています。全体的に実に美しい音楽で、美の意識を音楽に感じますね。現代音楽の一つの方向に近づくチャンスを得られるCDではありますね。




クレーメルの繊細すぎる程の繊細さがカミソリの刃の様に際立つアルヴォ・ペルトのTABULA BASAは、まさにクレーメルの弦楽とピッタリです。Part.1での細かいピッチカートに浮かび上がるバイオリンの音色は鋭く、フィリップ・グラスと同系統の弦楽ミニマル系。Part.2の沈んだ弦楽+ピアノ曲も細く繊細さが光る好きな楽曲。
実を言うとペルトは好きではありません。このセットの演奏ならでは…です。^^ゞ

グラスのCompanyは、先日アップしたクロノス・カルテットのデビュー作(と言われる)アルバムにもフューチャーされている同曲。アプローチは研ぎすまされ、カルテットから弦楽団仕様になっています。もちろんクロノスも素晴らしいし甲乙つけがたく、ミニマルストリングスの傑作の一つでしょうね。

マルティノフのCome In ! が素晴らしいです。マルティノフもクロノスに曲を提供している事は同じく先日アップの通り。2つのバイオリンと弦楽団の為に作られたムーブメント1~6のこの曲も十二音技法を取っておらずとても美しい繊細な楽曲で難解なイメージの現代音楽とは全く違います。今回が初録音になる様ですが、なぜマルティノフが人気がないのか不思議ですね。

最後にもう一度アルヴォ・ペルトでDarf Ichが入っています。クレーメルのvnソロにベルと弦楽団の組合せで、これも初録音作品。4:15の短い曲で、クレーメルのvnが自由に流れるのをストリング・オケがそっと手を添える感じ。もちろん全体は静です。


これほど静寂で美しい音楽もそうそう無いでしょう。現代音楽と言うその中にはマニエリスムという方向も存在していると言う事ですね。洗練されたBGMとしてもいいかもしれません。


テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽





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