ローエングリン at 2011年バイロイト音楽祭 / ネズミ…ですか

今更ですが、昨年のバイロイト音楽祭のローエングリンです。例の話題の新演出ですね。
ローエングリン2011年バイロイトNHKlive

ネズミのローエングリンで印象付いたこの演出。ブラバントの国民は背番号付きのネズミ姿で登場。衛兵?は水色の除染服。訴えられたエルザは、衣装と同じ白の矢を上半身に受けて現れます。
導入部はとても印象的、ローエングリン(クラウス・フロリアン・フォークト, Klaus Florian Vogt)が白く大きな壁を押して扉を開くシーン。何を演出しているのかなぁ?! 例によってアブストラクトな演出なバイロイトですねぇ。
エルザ(アネッテ・ダッシュ, Annette Dasch)は病的に精神状態を描かれる等の楽劇ローエングリンのお約束はそのままですが、ドイツ国王がオドオドしているのは不思議です。
これ以上を書くつもりはあまり気が乗らないですね。ネズミだの胎児だのと異常な表現に目がいってしまい、役柄も少々疑問がわく演出に「あれっ、なんか変じゃない??!!」的なシーンばかりに気を取られてしまいます。

著名オペラ(ワーグナーは楽劇ですが…)は展開と歌詞内容(ストーリー)は頭にあるわけですから、舞台と衣装を含めた演出、そして歌唱ですよね。配役による歌唱力は突出しない限り大きな歌劇場ならハズレは稀。ましてやワーグナーなら頂点のバイロイトですからねぇ。そうなれば気になるのは前衛で鳴らすバイロイトの演出。
今回のハンス・ノイエンフェルス(Hans Neuenfels)のネズミの世界は、期待に違わぬ凄さというか凄すぎでした。白鳥の騎士にして聖杯の騎士 ローエングリンにはふさわしくないと思いません? エンディングに至っては意味不明でした。
古典的な解釈で救われたのはさほど期待していなかったフォークトのラスト、正体を明かすグラールの件。まぁ、そのくらいかな。サミュエル・ユンも良かったでしょう。
って、この感覚はバイロイトを楽しんでない人の意見になるのかな。

実際にバイロイトに行って「ニーベルングの指輪」公演なしでローエングリンがネズミだったら考えちゃうかも。いや、逆にこれこそがバイロイトって喜ぶか?! 行った人だけが味わえる興奮でしょうねぇ。それこそがバイロイトでの新演出の楽しみにして神髄でしょうから。

今年6月の国立劇場でフォークトのローエングリンがありますね。興味はありますよねぇ。シュテークマンの演出次第ですがw。ローエングリンは去年のバイエルン歌劇場来日公演の"大工さん"で痛い目にあってるからなぁ…

テーマ : オペラ
ジャンル : 音楽

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・2017年12月9日
音楽ブログに特化するためにタイトルを「現代音楽と酒の日々」から変更しました。





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