アルゲリッチ(Martha Argerich) の3.11東日本大震災復興支援CD 2枚

今年最後の投稿はやはりこれしかないでしょうね。ピアニスト マルタ・アルゲリッチの2枚のCDで、両CD共に東日本大震災に対して収益金を寄付しています。その経緯・詳細は他にも他出しているのでググって下さいね。
アルゲリッチ-震災復興-CD


◆シューマン/ショパン ピアノ協奏曲(写真:右)
  
 コメントの必要の無いアルゲリッチの得意とするピアノ協奏曲が並んでいます。この二人の作曲家のピアノ協奏曲はあまり聴きません。シューマンはアルゲリッチ以外では殆ど聴いた記憶がないかもしれません。ショパンはソロ曲はいろいろなピアニストで聴くのですが協奏曲となるとコンサートで時折聴く程度ですね。

 シューマンのピアノ協奏曲イ短調op.54は、流石はアルゲリッチのピアノタッチ。特に強音におけるタッチがあるからこそこの曲が生きるのでしょう。楽器はピアノだが本来はピアノフォルテ、強音を打って曲の面白さが出るのかもしれません。しかし、何と言ってもアルゲリッチでシューマンと言うと”ピアノ五重奏”の印象が強すぎる個人的印象です。(笑)

 ショパンのピアノ協奏曲1番op.11は、例によって長いオケの導入部があるのがきついのですが、4分以降に現れるピアノは存在感抜群ですね。力強く、そしてショパンらしい水の流れの様なピアノのタッチもそれ以降淀み無く広がります。躍動感のあるロンドも流石です。
個人的にはショパンの方が良い気がしますが、両方ともArming指揮の新日フィルも好演ですね。
それにしても、アルゲリッチの打鍵は流れの中でも一つ一つの音の粒が明瞭に聞こえます。今更ですが。

 ここで一つ興味があるのが、ショパンのピアノ協奏曲。'10-11/28の録音ですが、同じ年のルガーノでも6月に弾いた録音があります。Kaspszyk指揮 Orchestra dela Svizzera Italiana バック、個人的にはルガーノの方が躍動感を感じます。
そして更に次の「別府アルゲリッチ音楽祭盤」にも弦楽合奏版が載っているんですね。


◆別府アルゲリッチ音楽祭 Musician's Chain Hope 希望~明日に向かって(写真:左)
  
 アルゲリッチが総裁を務める別府アルゲリッチ音楽祭[#13回]からの録音。アルゲリッチレーベル第一弾です。
ルガーノとはまた違った感じでしょう。バシュメット(ビオラ)も入って、アルゲリッチの仲間に寄るアンサンブルは素晴らしいですね。

まずは上記にもあったショパンのピアノ協奏曲の初めて聴いた室内楽版です。序章の部分もチャンバーミュージックらしい盛り上がりでアルゲリッチの出現を待つ感じ。そこにソロで入って来るピアノの響きの良さ。弦楽合奏版も面白いです。曲が進むに連れて弦楽合奏がピアノに負けている気がするのですが、録音レベルがピアノに寄っているのも影響があるかもしれませんね。例によってどっちが若いのかわからない程アルゲリッチがパワフルです。

CD2にはお得意のシューマンのピアノ五重奏曲が入っています。得意曲だから悪い訳ありませんが、各演奏者もアルゲリッチに鼓舞されて?熱演。いつものアルゲリッチのユニットパターンになります、素晴らしいですね。

CD1では生まれ故郷アルゼンチンのタンゴや舞曲なんかを聴かせてくれます。三浦一馬のバンドネオンとの迫り合いでのピアノの凄さ、得意とする2ピアノはフーベルトとのコラボで聴かせます。室内楽でのタンゴもアルゲリッチ一派に近い躍動感漲る演奏を展開して、8-12曲目も良いです。
CDに入ってる写真も表紙だけでなく雰囲気伝わる良い感じの物が使われていて、なんとも楽しさいっぱいなCDですね。 おすすめです。

ちなみに一曲目は犠牲者を追悼するために入れたと言う荒城の月でアルゲリッチの演奏はありません。エンディングはアルゲリッチに送られるハッピーバースデイが入る洒落た演出。それにしても齢70になるアルゲリッチのピアノは元気ですね。




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・2017年12月9日
音楽ブログに特化するためにタイトルを「現代音楽と酒の日々」から変更しました。





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