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シモーネ・サンティ・グビニ(Simone Santi Gubini)の「The Black Exposition」


シモーネ・サンティ・グビニ
(Simone Santi Gubini, 1980/6/13 - )
ローマ生まれでドイツを拠点に活動する現代音楽家です。ピアノと作曲はイタリアで習い、音響関係とエレクトロニクスにも通じているそうです。
ドイツではH.W.ヘンツェに師事し、その他T.ミュライユ, H.ラッヘンマン, W.リーム, と言ったビッグネームのマスタークラスに通っていました。

グビニに興味を持ったのは福島第一原発事故を元にしたオケと合唱曲 "Sound of Sirens (SOS)" を作った事です。楽曲自体は探しても見つからないのが残念ですが。

楽風は本人のHPや他の紹介欄を見ると "power" とか "maximum contrast" とかの言葉が並びます。そこに何か新しさを見出せると…



The Black Exposition
(Ensemble Musikfabrik)
アンサンブルムジークファブリークによるソロと室内楽集です。
各楽曲のサブタイトルを見ると楽器編成がわかりますが、一曲目は多楽器を一人で操作ですがピアノは2台になっていて、他二曲にはフットペダルとありますから、ライヴエレクトロニクスが使われているではないかと。単純なエフェクターではないでしょう。(プログラムなのかはたまたライヴリミックスなのか詳細は不明ですが)

例によって作曲年代順に聴いています。(CD収録順はNo. です)





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1. Schmelzpunkt (2013)
 for flute, bass clarinet & two pianos for one player
いきなりクラスターで入って、その後も単音強音の打音・吹奏音が響きます。pfがグリッサンドを交え、和音が入るとアルペジオが登場します。そこからfl, b-clも無調旋律を繰り出してポリフォニーな流れを構築して行きます。パートによってホモフォニーにも姿を変え、静的単音の流れにもなります。
一台のpfが生で他は事前録音でしょうか。


3. Die schwarze Ausstellung (2018)
 for amplified orchestra with nine instruments and foot pedal
アルバムタイトルのドイツ語で"黒い展覧会"です。上記から5年後、爆裂混沌から入ってディストーションされたエレクトロニクス音が軸のノイズ系になっています。そこに管楽器が狂った様に絡むと混沌系のフリージャズ風に。
中間部(トリオ?)では静的なドローン空間音響になってノイズが絡みます。主役は低弦でしょう。そこから雄叫びを上げると単音の破壊的クラスターとなって狂乱混沌の世界へまっしぐらです。


2. Klangrelief III (2023)
 Unison Duo for amplified double bass clarinet, amplified baritone saxophone and foot pedal
そのまた5年後、今回は静のロングトーンで入ります。徐々に炸裂音が入って来ると単音クラスターが炸裂、ノイズが現れ単音クラスターと絡みます。それまで感じなかった反復変奏が登場して来て、この方が流れが良くなる感じです。


 ★試しにYouTubeで聴いてみる?
  全曲試聴出来ます



狂乱的炸裂の混沌系です。構成感はしっかりとあり、烈を軸に静を挟むパターンです。もう一つは単音と即興的演奏の組合せでしょう。

初めは無かったノイズが入ったり、最近作では反復変奏も入れて来て変化も認められます。面白いのですが、どこか類型的な印象が残ります。



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テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽





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