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『マーラー 交響曲 第9番』«ネット配信» ヤクブ・フルシャ指揮/シカゴ響 2023年6月8-10日


Chicago Symphony Orchestra
Jakub Hrůša: cond.
昨年6月のヤクブ・フルシャが客演したシカゴ交響楽団のマーラー9が6日前からオフィシャル配信されています。
現地のレビューでも評価は上々です。

CSOのオフィシャル・サイト "Experience CSO" からの配信になります。


▶️ Experience CSO (配信は2027-3/10までの様です)





«ネット配信»
Mahler Symphony No. 9


csojhm9.jpg
[Live at Orchestra Hall, 8-10 June 2023]


第一楽章
第一主題はとても柔らかくホンワリ、第二主題も変化率は低めです。落ち着いた反復から第三主題も勢いはコントロールされます。展開部前半も序奏から第一主題はかなり鎮め、そして緩い流れ。中盤のピーク群も鳴らしますがしっかり管理下に置き、ピーク間の鬱は静のスローが強くボンヤリした感じです。その後も緩々として、やや掴みどころが薄い第一楽章です。

第二楽章
主部主題は穏やかさからの付点リズムも弱く薄く、第一トリオは少し締まりを見せますが元気が足りません。第二トリオはスロー静でまた緩んでしまいます。回帰のピークもテンポアップしますが弾ける力感が出て来ません。
不健康なスケルツォ楽章になってしまいました。

第三楽章
主部主題は力感は抑え気味ながら良いリズムと多声的流れを生かします。第一トリオも流れに乗って軽快さで進み、回帰の主題では力感を出して来ました。第二トリオもスローに陥らずターン音型を生かし最終楽章を印象付け、ラストはパワーを見せしっかりストレットさせて締め括ります。これぞCSO!!
やっと締まりある流れを出して来ました。

第四楽章
主部は切れ味と優しさの弦楽奏で気持ちの入った流れで、fg動機からも弦楽に緩みはありません。一二楽章のスローとは全く違います。
第一エピソードは鎮んだ静を生かして進み澄んだ哀愁を奏でます。コンサート会場だとこの音色は心に沁みるでしょう。グッと来ます。
第二エピソードもその繊細な流れを維持して入り、ピークは気持ちを高める様に上げて行き感情を溢れさせます。見事!! 後半のターン音型からコーダは静で作られた前半を引き継ぎ気持ちが伝わりました。
静の中に込められた哀愁が伝わる最終楽章です


緩々で間延びの前半、素晴らしい後半のマーラー9です。一二楽章はどうなる事かと思いましたが、三楽章で表情が一変しました。

モワッと掴み処が薄い流れが、いきなり構成感のある三楽章でラストはCSOらしさ全開。最終楽章の鎮めた哀愁は見事で、特に第一エピソードは静の中に気持ちが入っていました。繊細さの最終楽章はフルシャらしさでしょう。
CSOと作り込んだ三四楽章が素晴らしいです。



テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽





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