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『マーラー 交響曲 第6番 "悲劇的"』«ネット配信» ユッカ=ペッカ・サラステ指揮/ヘルシンキ・フィル 2024年1月11日


ユッカ=ペッカ・サラステ | ヘルシンキ・フィルハーモニー管弦楽団
(Jukka-Pekka Saraste | Helsinki Philharmonic Orchestra)
今シーズン(2023-24)から主席指揮者を務めるサラステがヘルシンキ・フィルを振ったフィンランドセットのマーラー6、三日前の演奏が登場です。
フィンランドの"yle Radio1"からの配信になります。


▶️ yle Radio1 (配信期間は短いと思われます)





«ネット配信»
Mahler Symphony No. 6
"Tragic"


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[Live at Musiikkitalo Helsinki, 11 Jan. 2024]


第一楽章
第一主題は僅かにアゴーギクを効かせた勇壮さが締まり良く、コラールのパッセージは慎重に、アルマの主題はスローで優美絢爛に広げながらテンポアップで華燭さをコントロールします。細部まで計算された聴き応えある提示部です
展開部は第一主題の鬱を鎮ませずに切れ味を押し出し、第二主題は一転穏やかなスローの牧歌風へと…なのですがちょっと間延び感があるかも。続く行進曲もほどほどのテンションです。
再現部の第一主題は低弦を効かせた勇壮さがいい感じ、コーダの葬送はもちろん鎮めてそこからは一気にテンポアップでテンションをキープしつつフィニッシュします。強音パートの勇壮さで聴かせる第一楽章です。

第二楽章
スケルツォです。主部主題は締まりの強い流れで低弦がキーですね。トリオでもスローを強調した入りからのテンポアップにして構成が一楽章のトレースである事を主張しています。木管動機もその流れを自然体でキープ、反復パートでの強調も抑え気味です。

第三楽章
主部主題は少し速めに僅かな哀愁を感じる優美さ、第一トリオはテンポを落としてを哀しみを表に出して来ます。アゴーギクが効果的です。ラスト前の第二トリオ回帰は強く哀愁を奏でて重くのしかかる流れを作ります。この強い哀愁はアンダンテを三楽章に置く意味を大きく感じさせる素晴らしい構成です。

第四楽章
序奏は派手でコントラストを強く、ここまで見晴らしの良い序奏は珍しい?! テンポアップから第一主題は勇壮な行進曲、これも普通は少し抑えめのはずですがキレキレで!! パッセージが少し落ち着きを戻しますが直ぐに第一主題が被って勢いを戻し、そこに第二主題が軽妙に入って一瞬の清涼、再び力感が戻ります。
展開部前半は二つの主題をコントラスト強く、#1ハンマー後にスローの間を入れて行進曲を興奮を避けつつも背筋を伸ばした勇壮さで疾駆させ、再びスローの間を挟んで#2ハンマー、ゾクッとする流れです
再現部も暗鬱を強くスロー強調で入って徐々にテンションを上げ、第一主題を派手に炸裂。その後は騎行が切れ味を全面にして行進します。過剰な興奮はコントロールされて気持ちがこもった素晴らしさで突撃です!!


鳴りの強い表現力を生かした聴き応えあるマーラー6です。ただ強音が良いだけではなく王道の中に仕込まれた構成感があって惹きつけられます。

隅々までサラステの意図が盛り込まれているのがわかります。でもこのタクトの素晴らしさはやっぱり過剰な興奮を避けながらのこの曲らしい力感漲るパートを生かした構成でしょう。
ぜひ一聴をオススメするマーラー6"悲劇的"です!!



テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽





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マーラー関連から随時画像挿入予定ですが時間を要するかと

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