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『マーラー 交響曲 第2番 "復活"』 «web配信» ラハフ・シャニ指揮/ロッテルダム・フィルハーモニー管 2023年5月14日の素晴らしさ


ラハフ・シャニ | ロッテルダム・フィルハーモニー管弦楽団
(Lahav Shani | Rotterdam Philharmonic Orchestra)
今注目のイスラエル人の若手指揮者シャニ(b. 1989)が首席指揮者を務めるロッテルダム・フィルとのマーラー2です。
2018年29歳で同オケの首席指揮者に就任、2020年からはイスラエル・フィルの音楽監督も務めます。

今回は歌姫二人も豪華、ソプラノがチェン・レイス(Chen Reiss)でアルトはアンナ・ラーション(Anna Larsson)ですね。オランダの放送局"NPO Radio 4"からの配信です。


▶️ NPO Radio 4 (公開期間は短いと思われますのでお早めに)





«web配信»
Mahler Symphony No. 2
"Resurrection"


RotterdamPhil-Sahni-Mahler2-2023May.jpg
[Live at De Doelen, Rotterdam, 14 May 2023]


第一楽章
提示部第一主題は低く重く入り葬送行進曲はその上に乗り重厚です。第二主題は低弦に被る様にvnの哀愁を美しく、コデッタも引き締まった流れです。
展開部前半は第二主題の美しさとコデッタの迫力を明確にコントラスト付け。後半は第一主題を緊迫感ある鬱に作り、ここでもコラールの勇壮さと対比をさせる上手さですね。
コーダは葬送を暗鬱に鎮めて緩やかに緊迫度を上げ、全てを払拭するかの様に一気に崩落させます。
大きなアゴーギクとディナーミクで作るコントラスト/緊迫感/迫力が揃った見事な第一楽章になりました。


第二楽章
主要主題は僅かに揺さぶるメヌエットで軽妙ではなく重心は低め、トリオでも緊張感が感じられます。回帰では一層色合いを濃くして来ますね。最後のピチカートの主部回帰では見事な表現力を魅せます。重厚さで聴き応えあるアンダンテ・モデラートです。

第三楽章
主部からトリオまでリズム感を生かした『子供の不思議な角笛』で色彩感と表情がありますね。コーダは大きく広げて激しく鳴らし、ここでもコントラストの良さが鮮明です。

第四楽章
主部アルト「原光」は流石のラーションで落ち着き重心を下げて人間の苦悩を歌います。ややバイブレーションが強めですが素晴らしく、ぜひ歌詞を見ながら聴きたいですね。


第五楽章
提示部第一主題は当然のパワープレイですが炸裂はせず、hrの動機も落ち着いています。第二主題の"復活の動機"を暗鬱に冷静に鳴らし、そこからの動機群では緊張感を高めますが抑えて後半への流れへ集中させています。
展開部のここからが聴き処。コラールを大きく広げて、"死者の行進"は鬱から緊迫と勇壮へ持ち上げます。まさにマーラーでお見事!! (行進曲はマーラーの真髄の一端ですね)
再現部前半のバンダを生かした管弦楽をメリハリ強く仕上げると、合唱が静に厳かに現れ浮かび上がる様にソプラノが登場。約束通りですが完成度が高く、ちょっとグッと来ます
気持ちの入ったアルトが低く切に "O glaube, Mein Herz" と信じる事を歌上げ、繊細なソプラノにバトンタッチ。男声合唱は強弱コントラストを強く、sop/alto重唱はシャープに対峙して"光へ向かおう"と歌います。合唱が入るとそこからは "生きる為に死ぬのだ" と一気にクロプシュトック"Auferstehung"の山場を盛大に作り上げます。エンディングはしっかりとコントロールされて上手いですね。
一呼吸の静寂の後大アプローズ!! 素晴らしい👏👏


ズバリ高完成度で聴き応えあるマーラー2です。頭から尻尾まで何処を取っても緩みない緊張感と低重心で通されます。大きく構えたアゴーギクとディナーミクがそれを構成していますね。
LIVEとは思えないハイレベルな演奏も素晴らしく、女性陣も見事期待に答えています。

録音も素晴らしく見晴らしの良さをカヴァーしていますね。近年聴いた中ではピカイチ! 一聴の価値ある"復活"です。
この上にいるとすれば名盤と言われるバーンスタインとテンシュテットになるでしょう。




テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽





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マーラー関連から随時画像挿入予定ですが時間を要するかと

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