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ヨナス・カウフマン と リュドヴィク・テジエ のオペラ・デュエット集「Insieme : Opera Duets」


Insieme : Opera Duets
(Jonas Kaufmann: ten, Ludovic Tézier: bar)
個人的にはテジエのファンです。悪役をやらせると特に実力を発揮しますね。ちなみにタイトルの"Insieme"は伊語で、英語なら"Together"です。

今回の選曲を見ると全9曲中7曲がヴェルディですから実質 "ヴェルディ・オペラデュオ集" ですね。
この二人のデュエットならテノールとバリトンの名曲 "神殿の奥深く(ビゼー: 真珠採り)" を聴きたくなります。ラストに置いてありますw


 1. in Un Coupé?... O Mimi, Tu Più Non Torni [プッチーニ: ボエーム]
 2. Enzo Grimaldo [ポンキエッリ: ジョコンダ]
 3. Quel Est Ton Nom? [ヴェルディ: シチリア島の夕べの祈り]
 4. Je N'en Puis Revenir [ヴェルディ: シチリア島の夕べの祈り]
 5. Le Voilà! C'est L'infant! [ヴェルディ: ドン・カルロス]
 6. Solenne in Quest'ora [ヴェルディ: 運命の力]
 7. NÈ Gustare M'È Dato Un'ora Di Quiete [ヴェルディ: 運命の力]
 8. Invano Alvaro [ヴェルディ: 運命の力]
 9. Tu?! Indietro! Fuggi!・Era la Notte・SÌ, Pel Ciel Marmoreo Giuro [ヴェルディ: オテロ]







いかにも入りに相応しい明るさの1.ボエームから。悲しみの色が濃いオペラですがテジエの力感が伝わりますね。曲調も変化が大きく、ミミを歌うパートはしっとり。二人が艶やかに歌います2.はオケが半歩引いた楽曲で、二人が声量を聴かせる曲になりますね。カウフマンは例によって裏返る寸前の様なテノールとヴィブラートを強めに使って来ます。

3, 4.はフランス語ver.なので明らかにテジエの発音が優っているのが面白いですね。いずれ力感の歌いですがw 6.ではアルヴァーロとカルロの二重唱を死をイメージして歌うのが伝わります。ここでは声を張り上げるパターンではなくアルバム中唯一ストーリー性を聴かせるのが良いですね。

 ★試しにYouTubeで観てみる?
  The Royal Opera公演での"6. Solenne in Quest'ora"
  カウフマンとテジエです


9.は聴き処で、曲調変化も大きく オテロの第二幕のデズデモーナを挟む嫉妬劇を背景に聴くと面白いわけですが、オテロはもっとドラマティコの方がフィットするかと…


リリコ声質の相性が良い二人の声量と力感を楽しむアルバムですね。冒頭で書いた通りでヴェルディをメインにしたら男声デュオはこうなる事は想定内ではありましたがw

オケの鳴りも派手ですからその手の方向性が好きな方、ヴェルディのファンなら目一杯楽しめそうですね。




★二人の "神殿の奥深く"(ビゼー: 真珠採り) をYouTubeで聴いてみる?


ちなみにこちらのアルバムに入っています


テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽





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