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ジョセフィーヌ・オプサール(Josefine Opsahl)の「ATRIUM」エレクトロニクス処理のチェロ曲


ジョセフィーヌ・オプサール
(Josefine Opsahl, b. 1992)
デンマークのチェリストで現代音楽家ですね。
チェロはデンマーク音楽アカデミーで学びますが、米シカゴのノースウェスタン大学でも習っています。作曲家よりもチェリストとしての方が著名の様で、即興もこなしてジャズのフィールドでも活躍しています。

楽曲の方もエレクトロニクスを得意として、ライヴエレクトロニクスを駆使。アート&パフォーマンスも展開するのでインスタレーションの方向もあるのかもしれません。ポストセリエル時代を知らない30才、この年代がこれからの時代のメインストリーマーなのでしょう。



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ATRIUM for solo cello and electronics
(compose, cello, electronics:Josefine Opsahl)
チェロとエレクトロニクスの楽曲で、デンマークの現代音楽を中心にリリースするDACAPOからの1stリリースですね。"アトリウム, 中庭"のタイトル通りそれを取り囲む様に今までの楽曲も使って構築されています。

ライヴ・エレクトロニクスは演奏しながらペダル操作でエフェクター(ディレイ, ループ, リヴァーブ, 等)処理しているとありますが、自分で演奏するならそれしかありませんw それよりもソフトをどこまでどの様に使っているかや、事前のサンプリングを利用しているかが気になる処ですね。







ATRIUM (2021)
1. PRISM I - 2. GAAER IKKE SOELS OG MAANES VEI NED UNDER DYBE HAV? - 3. 8 CIRCLES: PENDULUM - 4. LIQUID ENTITY - 5. INTIMO - 6. EVI - 7. TOWN WILL CHANGE TOWN WILL REMAIN - 8. KHGR - 9. RAUMA - 10. PRELUDE - 11. PRISM II

1.のソロ旋律は中華和声を強く感じますね。そこに厳しいノイズ音が絡んでいます。2.ではフレットを叩く特殊奏法?も表れてエレクトロニクスの複数vc演奏、楽曲自体はノイズを控えて中華動機の変奏曲風になっています。上手くエレクトロニクス処理されて面白いですね。

3.は反復変奏でミニマル風、5.では空間音響や倍音共鳴の要素も感じられます。6.ではグリッサンド強調、7.ではポリフォニーな構成があり、8.ではダークな森の中の様相や音の広がりを見せて来ます。
この全体構成だと事前サンプリングもソフトも使っているでしょうね。



モードでエレクトロニクスなチェロ変奏曲と言った感じでしょうか。中華和声の様なモードで、エレクトロニクスはエフェクトと多重音処理のバランス良く、動機(らしき旋律)を変奏した流れを作ります。その技巧的なバランスが絶妙ですね。

そしてプロorアマ, ジャンルに関係なくこのエレクトロニクス手法こそ今の時代のスタンダード、構成もミニマルやポップなイメージもあって '今が覗ける' 楽しい一枚ですね。

自分で何か楽器を使われる方にもgoodサンプルです。




オプサールのオフィシャルサイトから "4. LIQUID ENTITY" のビデオです


テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽





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