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ギーレン(Michael Gielen)のメシアン(Oliveir Messiaen)「忘れられた捧げ物 | ミのための詩 | クロノクロミー」


Les Offrandes Oubliées・Poèmes pour Mi・Chronochromie Oliveir Messiaen, 1908-1992
(ORF Vienna Radio Symphony Orchestra, Michael Gielen: cond.)
1991-1996年と少々古い録音ですが、ORFEOレーベルがリリースするギーレン/ORFウィーン放送響のシリーズ#5からメシアンの三曲ですね。

管弦楽集で初期の1. 2. 、そして音楽語法や鳥の鳴き声の採譜と言ったメシアン技法確立後の3.と言う構成です。
もちろんキーとなるのは"3. クロノクロミー"で、トータルセリエルからの決別ともなったメシアンのBirdsongの集大成で代表作ですね。時代は前衛が全盛を迎える時で、初演での評価が大きく分かれる事になったのは知られるところです。

今更ですが微妙な緩急をつけてくるギーレンが、どんなメシアンを聴かせてくれるか楽しみです。







1. 忘れられた捧げ物 (1930)
不協和音的な無調の澄んだ曲です。カオスな完全な無調ではなく、調性音楽をベースに崩している感じですね。美しい管弦楽のパートは新印象派と言った様な印象も受けます。調性の枠を広げる音楽ですね。
そこに強音ハードパート(トリオ?)が挟まれますが、これは調性。そんな習作的な楽曲です。ギーレンらしくコントラストの付け方は明確です。


2. ミのための詩 (1936)
ソプラノ(サラ・レオナルド, Sarah Leonard)が入ります。
sopは若干シュプレッヒゲザング風で、管弦楽はディズニーアニメと1.を混ぜた様な流れです。面白い反復が出てきたりはしますが、ほぼ調性で激しいパートはこの時代の表現主義的、軸は仏後期ロマン派とか新印象派とかそんな括りの範疇にあるかもしれません。


3. クロノクロミー (1960)
機能和声でキラキラとした煌めき、そしてBirdsongの旋律感、それらが組み合わされた いかにもメシアンと言う曲ですね。主題やメインとなる動機が存在しないのは今の時代のクラシック音楽の先鞭にもなるでしょう。ポリフォニカルなホモフォニーと言うのも同様です。
それをギーレンらしい出し入れの強さで躍動感を加えて煌めきを際立たせています。



前期作の1. 2.は透明感に、代表作3.はBirdsongに、それぞれメシアンらしい煌めきを再確認できますね。それこそがブーレーズにも渡された仏前衛にあるベースかもしれません。

もちろんベストトラックは3.で、ギーレンのタクトがキラキラ感を際立たせているのは言うまでもありません。この煌めきは一度聴く価値があります。



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テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽





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