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アルベット・シュネルツェル(Albert Schnelzer)の「バーバンクの変わり者, A Freak in Burbank」


アルベット・シュネルツェル
(Albert Schnelzer, 1972/6/3 - )
スウェーデンの現代音楽家で、同国のマルメ音楽院で作曲と指揮を学んでいます。その後は英の王立音楽大学で同じく作曲と指揮を習っていますね。
若い頃はロックバンドのキーボードだったそうですが。

オペラから管弦楽、室内楽と広いレパートリーで、現在 欧では演奏機会の多い現代音楽家の一人だそうです。今回のタイトル曲はその代表で70回以上のコンサート実績がある様ですね。(BISのサイトより)


 ▶️ 現代音楽の楽しみ方  ▶️ 北欧近現代音楽CD(作曲家別)一覧



A Freak in Burbank
(Västerås Sinfonietta, Simon Crawford-Phillips: cond.)
ソロやデュオ曲から管弦楽まで、そして2000-2018年と言う作曲年台のアルバムです。幅広い楽曲と年代で、楽風変化も感じられるかもしれませんね。もしくは取り留めなくなってしまうか…w

年代順に聴いてみましょう。(No.がCDの並び順です) 年代順に並び替えると "ソロ, デュオ" がやや古い2000年台前半、"管弦楽" が2000年台後半から2019年となっていますね。

管弦楽(1, 3, 6)はサイモン・クロフォード=フィリップス指揮、ヴェステロース・シンフォニエッタ(スウェーデン)です。







2. Dance with the Devil, for piano (2000)
低音鍵盤を激しく叩く切迫感、途中から右手和音と高音アルペジオに。中間部では一転して緩徐に落ち着き、再び烈速パターンに回帰します。コーダもあってpfを唸らせますね。
ちょっと古い調性の"速-遅-速"楽曲です。


5. Frozen Landscape, for cello & piano (2002)
音数の少ない暗いホモフォニーはスロー反復ベース。変化率は低く淡々と流れます。タイトル通りのイメージ曲ですね。


4. Apollonian Dances, for violin & piano (2003)
2パート曲です。I. は音数少なく暗く低音鍵盤を鳴らし、そこに高音鍵盤音と弦がゆっくりキラキラと絡みます。後半のvnソロではダブルストップを効かせますね。
II. では得意の鍵盤を叩き回る激しさにvnが切れ上がるボウイングで絡みます。ここでも対位的なパターンはなくホモフォニーです。


1. A Freak in Burbank, for orchestra (2007)
フィルム・ミュージックですね。音を刻んだドンシャン的な激しさと静寂の対比ですが、上記のソロやデュオのpfのパターンをオケに焼き直したイメージです。


6. Violin Concerto No. 2 'Nocturnal Songs' (2018)
11年を隔てた協奏曲で、vnはイリア・グリンゴルツ(Ilya Gringolts)です。
美しい動機の静パターンは明らかに"夜曲"でしょう。もちろんそこにテンポアップの激しい波が絡むパターンですね。旋律感はいっそう明瞭になって、背景音の反復も強くなった印象です。
唯一の変化点は第二楽章の民族音楽の舞踏曲風パートで、印象的ですね。こう言ったチェンジは必要でしょう。
また、静のソロvnはもっと神経質な細い音色でもいいかもしれません。


3. Burn My Letters - Remembering Clara, for orchestra (2019)
音数の少ない静で入って波の様に強音に。そしてドンシャンの'烈'が登場します。要はこの組合せがA.シュネルツェルと言う事ですね。

 ★試しにYouTubeで観てみる?
  "BIS"のオフィシャル動画です




クセの強いタイトルとそれを表現する流れです。決して機能和声から逸脱する事は無く、表現パターンも主たる激しさに静のコントラストの一本勝負。

もちろん前衛的なアプローチは皆無で米オケが好みそうな派手な調性音楽ですね。




テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽





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