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ブレゲンツ音楽祭2019 ヴェルディ歌劇『リゴレット』をNHKプレミアムシアターで観る

2019年のブレゲンツ音楽祭(オーストリア)からヴェルディのオペラ「リゴレット, Rigoletto (1851)」です。
ブレゲンツと言えば湖上の特設ステージの派手さですね。今回も派手なステージが期待できそうですが、P.シュテルツルの演出に知見がないのでどうでしょうか。



(5'強のexcerptです)



演出
ストーリーはサーカス団への置き替えになっています。そしてそれを象徴する巨大なピエロの舞台装置が想像を超えた動きで圧倒しますね。どんどんと崩れて行くのはリゴレット本人を象徴しているのでしょう。
合唱団の舞台人数は多くてカラフル、パフォーマーも混じえて派手さが全面的に押し出されていて、度々宙に浮き、水の中に飛び込んだりします。夕暮れの美しい夕焼けから夜への時間設定もピッタリ合いましたね。

舞台・衣装
巨大な舞台装置全てがクレーン等で可動します。派手でお金のかかった舞台で、巨大なピエロの顔は目と口が動いて表情まで作ります!!
衣装はサーカスらしいカラフルさでファンタジー風です。ストーリーとの整合性には多少なりと違和感がありますが、今の時代らしさでしょう。

配役
【女性陣】ジルダのM.プティは少し地味な印象でしたね。sopもよく延びてコロラトゥーラも決めていたのですが。原因は一人だけ衣装が平凡だったのもあるかもしれません。そのギャップを楽しむ演出でしたから。
マッダレーナのK.ヴントザムはブラックなエロティックさで役柄をこなしたと言う感じでしょうか。

【男性陣】タイトルロールのV.ストヤノフはピエロです。もちろん顔も白塗り。でも演技と歌唱はそれとはアンフィットなくらいの表現力で本舞台一番でしたね。本来も道化ではあるのですが。
マントヴァ公爵のS.コステロは猛獣使い。第三幕聴きどころのアリア "女心の歌" が伸びるテノールで良かったですね。もちろん四重唱 "美しい乙女よ" は四人が楽しませてくれました。
スパラフチレのM.シェベシュチェーンは不気味な出立ちと演技、そしてバス・バリトンが役に合っていました。役柄上は端役なのですが存在感がありました。

音楽
舞台設定上仕方ないのかもしれませんが、音が引けて聴こえてしまう感じだったでしょうか。配役はアンプリファイドされていますから。


一にも二にもブレゲンツらしさが強調されて、それを楽しむ"リゴレット"でしたね。

P.シュテルツルの演出はストーリーの置き替えも合ったり、それを生かしたファンタジー的な衣装もあったりと今の時代らしさはありましたが、結果的にはブレゲンツらしい巨大な舞台装置などが主役でしたね。



既にDVD/BD化されていますね


【出演】
  ・マントヴァ公爵:スティーヴン・コステロ [Stephen Costello]
  ・リゴレット:ウラディーミル・ストヤノフ [Vladimir Stoyanov]
  ・ジルダ:メリッサ・プティ [Mélissa Petit]
  ・スパラフチレ:ミクローシュ・シェベシュチェーン [Miklós Sebestyén]
  ・マッダレーナ/ジョヴァンナ:カトリン・ヴントザム [Katrin Wundsam]

【合唱】ブレゲンツ音楽祭合唱団, プラハ・フィルハーモニー合唱団
【管弦楽】ウィーン交響楽団 [Wiener Symphoniker​]
【指揮】エンリケ・マッツォーラ [Enrique Mazzola]
【演出】フィリップ・シュテルツル [Philipp Stölzl]


収録:2019年7月12・17・19日 ボーデン湖上ステージ

テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽





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