『マーラー 交響曲 第2番 "復活"』 «web配信» サントゥ=マティアス・ロウヴァリ指揮/フィルハーモニア管弦楽団 2022年6月8日
サントゥ=マティアス・ロウヴァリ指揮
フィルハーモニア管弦楽団
(Santtu-Matias Rouvali | Philharmonia Orchestra)
フィルハーモニア管弦楽団
(Santtu-Matias Rouvali | Philharmonia Orchestra)
本シーズンよりフィルハーモニア管の主席指揮者を務めるロウヴァリが振るマーラー"復活"です。
注目の若手指揮者の一人で、前任者エサ=ペッカ・サロネン(現名誉指揮者)と同じくフィンランドの指揮者ですね。
ソプラノはマリ・エリクスモーン(Mari Eriksmoen)、メゾソプラノはジェニファー・ジョンストン(Jennifer Johnston)で、BBC Radio 3 in Concert からの配信です。
注目の若手指揮者の一人で、前任者エサ=ペッカ・サロネン(現名誉指揮者)と同じくフィンランドの指揮者ですね。
ソプラノはマリ・エリクスモーン(Mari Eriksmoen)、メゾソプラノはジェニファー・ジョンストン(Jennifer Johnston)で、BBC Radio 3 in Concert からの配信です。
Mahler Symphony No. 2
"Resurrection"

[Live at Royal Festival Hall, 8 June 2022]
■ 第一楽章
第一主題と葬送行進曲は微妙なアゴーギク。第二主題は自然な流れで入り、コデッタは行進曲のイメージが明瞭です。
展開部前半は第二主題をアゴーギクで情感を強調、後半はは第一主題をコントラスト強く、コラールの山場は切迫感に。再現部は文字通りで、コーダは陰鬱に作ります。
アゴーギクを使った個性を演出していますね。
展開部前半は第二主題をアゴーギクで情感を強調、後半はは第一主題をコントラスト強く、コラールの山場は切迫感に。再現部は文字通りで、コーダは陰鬱に作ります。
アゴーギクを使った個性を演出していますね。
■ 第二楽章
主要主題は古典メヌエット風を強調する様に微妙なアゴーギク。トリオはマイナー色で速め。回帰では揺さぶりを強めて来ます。
■ 第三楽章
主部は速めな『子供の不思議な角笛』でclが妙なディナーミク。中間部は管群が落ち着きに欠ける感じです。不安定な魅力の第三楽章?!
■ 第四楽章
主部アルト「原光」はトーンを落としたスローで上手く。中間部は調とテンポ変化を付けながらアルトがgoodですね。
■ 第五楽章
提示部は約束力感の第一主題、hrの動機はやまびこ風に。第二主題の木管からの"復活"の動機は澄んだ夜明けの様。そこからの動機群は明瞭な音出しです。
展開部の"死者の行進"はもう少し力感と勢いが欲しいかも。
再現部は緊張感の前半から 合唱がやや'こもる'音色に暗く現れ、ソプラノが寄り添う様に登場。ここでもアルトが "O glaube, Mein Herz" を上手く歌い上げますね。男声合唱が広がりを見せるとsop/alto重唱が絡みながらテンションアップ。一気に怒涛の"Aufersteh'n"を作り上げます。もちろん大喝采が待っています。
展開部の"死者の行進"はもう少し力感と勢いが欲しいかも。
再現部は緊張感の前半から 合唱がやや'こもる'音色に暗く現れ、ソプラノが寄り添う様に登場。ここでもアルトが "O glaube, Mein Herz" を上手く歌い上げますね。男声合唱が広がりを見せるとsop/alto重唱が絡みながらテンションアップ。一気に怒涛の"Aufersteh'n"を作り上げます。もちろん大喝采が待っています。
通してアゴーギクで流れを作る"復活"です。ストーリー的な特徴付けは薄めで、ラストに向けてのフォーカスは弱いかも。
ただ、この曲のラスト第五楽章再現部のフィニッシュは歌詞を含めて完璧なので誰がどう振っても感激的に結末しますね。
とは言えテンシュテットとバーンスタインの名盤はしっかり存在するわけで、それらに比べるとボチボチに感じるかもしれません。
ただ、この曲のラスト第五楽章再現部のフィニッシュは歌詞を含めて完璧なので誰がどう振っても感激的に結末しますね。
とは言えテンシュテットとバーンスタインの名盤はしっかり存在するわけで、それらに比べるとボチボチに感じるかもしれません。