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ヴァレンティン・シルヴェストロフ(Valentin Silvestrov)の代表曲「交響曲 第四・五番」


Symphonies 4 & 5
(Valentin Silvestrov, b.1937)
ウクライナの現代音楽家で、前衛から調性回帰へと歩みを進めた作曲家ですね。その時期はめざとく、1970年代の前衛停滞が叫ばれ始めた時に始まります。
本ブログの方向性、今は聴く側も変化していますが、から行くとあまり興味が湧く作品ではなかった印象でしたね。

今回の交響曲二曲は方向転換以降の作品で両者 一楽章形式、交響曲第五番は代表作になりますね。演奏はユッカ=ペッカ・サラステ(Jukka-Pekka Saraste)指揮、ラハティ交響楽団(Lahti Symphony Orchestra)です。







1. 交響曲 第四番, "金管と弦楽のための" (1976)
調性基軸で幽幻なサウンド、そして美しい緩徐パートも存在しています。
大きな主題(部)らしき流れやエピソード的な構成が存在している感じがありますね。そしてそれらの反復・変奏を基調としています。

印象は新ロマン派の様な美しさでしょう。響きにフィルム・ミュージックや米オケ作品的な印象もあって、今の時代の現代音楽でもあります。


2. 交響曲 第五番 (1980-82)
機能和声の幽幻な流れを基調とする方向性は同じですね。ただ表情が色濃くなって出し入れがはっきりして来ている感じです。全体としては美しい緩徐パートが印象的で第四番の構成と似ていますね。

後期ロマン派(最後のマーラーの交響曲)の延長上にはないでしょう。マーラーならば対位法やそれを超えたポリフォニーの込み入った構成、ソナタ形式の展開部では主題・動機の変奏を執拗に入れて来ますが、ここでは各主題(部)のシンプルさが際立って聴こえます。



"幽幻で美しくシンプルな心地良さ"、メランコリックな交響曲ということになるでしょうか。

ハイスペックBGMと言ったイメージだとフィットするかもしれません。



テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽





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