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ニルス・レンスホルト(Niels Rønsholdt) の「Country 故郷」と言う新境地


カントリー, Country
ニルス・レンスホルト(Niels Rønsholdt, b. 1978)
近年そのスタンスが変化しつつあるデンマークの現代音楽家N.レンスホルト。技巧的な前衛方向からストーリー性への転換ですね。
新たな展開を期待できる "Archive of Emotions & Experiences" シリーズのvol.1もリリースされて、今注目の音楽家でしょう。

今回リリースされた本作品もチェロ協奏曲をベースとして米カントリー・ミュージックをテーマに構成されています。(邦題の'故郷'は違うのでは)

使われているレンスホルト独自の‘method composing’と言うテクですが、括って言えば '本人が生きてきた環境にとらわれない' と言う事の様です。モードをベース?かもしれませんが、演奏技法や作曲技法ではありませんね。

演奏はチェロとヴォーカルがヤコブ・グルベア(Jakob Kullberg)、Szymon Bywalec指揮 Orkiestra Muzyki Nowej、女性ヴォーカルでAnnekeiが入っています。語りはレンスホルト本人ですね。







1. Country, for cello and chamber orchestra (2019-20)
5'以下の18小曲で構成されています。まずはvcが 'alla chitarra' でギターの様に入って来ます。ジャケット写真ですね。
そのまま歌も入りますが、純然な米カントリー的ではなくフォークソング風です。オケが被ると少しノイジーなドローン、中華和声も思わせる様なパート、vcのグリッサンドを強調、そしてレンスホルトが考える独特のカントリー和声、ポップ寄りな強調も出現したりと様々な様相を繰り広げます。

米カントリーをモチーフに色々な具材を混ぜ込んだ多様性音楽で、特にカントリーを強調するわけではありません。
中には多少の調性逸脱や特殊奏法(part1-7)も入りますがそれも主役になる事もありません。テンポや情感変化は弱めで単調な印象を受けますね。



 ★試しにYouTubeで観てみる?
  グルベアのオフィシャルから抜粋映像で、インタビューもあります
  地味に特殊奏法が取り入れられているのがわかりますね




まるでややアヴァンギャルドなフォーク系ポップミュージックです。多少の前衛的トッピングがあるのが新鮮に感じる適度でしょう。

ジュリア・ウルフの様な強烈な事実背景を元にしている訳でもなく、主張や新鮮味をどこで感じたら良いのかがまだわかりません。これからこのコンプレックスな技法‘method composing’がどう発展して行くのか楽しみにしましょう。



 ▶️ 現代音楽の楽しみ方  ▶️ 北欧近現代音楽CD(作曲家別)一覧

テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽





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