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ダニエル・ライスキン指揮 ライン州立フィルハーモニー管弦楽団 の「マーラー 交響曲 第3番」



ダニエル・ライスキン Daniel Raiskin, b.1970
(Staatsorchester Rheinische Philharmonie, 2013-12/13 Live rec.)
ロシア人指揮者のD.ライスキンが主席指揮者を務めるライン州立フィル(独)とのマーラー3、アルトはエヴァ・マルチニェク(Ewa Marciniec)です。
昨年(2021)12月のリリースなのに録音が2013年で古いと思ったら、オリジナルは2015年に出ていたんですね。




マーラー 交響曲 第3番



第一楽章
序奏第一主題の8基のhrは緩やかに大きくアゴーギクを効かせ、その後も出し入れを強く第二主題へ。第三主題"目覚める牧神"は一転して穏やかさとコントラストが明瞭です。
提示部の"暗→明→烈"は色濃く、行進曲が軽妙で上手いですね。ラスト山場も快感です。
展開部の"烈→鬱→明"も色濃いその流れの延長上に作られて、合わせて一つのパートを構成するかの様です。
再現部でも表情は濃く、回帰する行進曲から徐々に力感を込めて劇的なコーダに雪崩込みます。
コントラストを効かせた見晴らしの良い第一楽章ですね。

第二楽章
主要主題はマーラー指示通りまさにメヌエット、トリオは変拍子を生かして跳ねる様に。全体を軽妙洒脱に美しくまとめ上げています。

第三楽章
主部の各動機は"角笛"らしさから力を増し、風景をチェンジするトリオは金管が静寂の中に響かせます。王道的コントラストを作っていますね。

第四楽章
アルト独唱は処々でmez気味に聴こえ少し弱め。"永遠を欲する"歌詞から行くともう少し腰の低いalto感が好みかもしれません。

第五楽章
子供達の"ビム・バム"は天国を明るくスケルツォ風に歌いますが、やや薄めの表現は残念です。濃いめのアルトとのコントラストを作っているのかもしれません。

第六楽章
主要主題から第一トリオは澄んだスローに哀愁を乗せ清廉で美しい流れです。各動機の回帰では色合いを増して感情が溢れる様に、山場からコーダは感激的です。第五楽章の"天国へ向かう"流れを受けた完結・大団円になりました。



表現力と見晴らしの良さのマーラー3です。アゴーギク中心にディナーミクをフィットさせているのが効果的で、重心の低さもあり色濃い流れが楽しめます。

歌が入る二つの楽章が少し好みとは違いましたが、それでも聴き応えあるマーラー3だと思います。まぁ 2・3・8番はそう言う曲ではありますが。




テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽





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