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マルチン・スタンチク(Marcin Stańczyk) の『Mosaïque』ポーランドの現代音楽



マルチン・スタンチク
(Marcin Stańczyk, 1977/11/16 - )
ポーランドの現代音楽家で、弁護士といったマルチジャンルでの活躍もある様です。ローマやパリで習い、当然IRCAMにもいました。
日本に関連する処では2013年度の武満徹作曲賞を受賞して、受賞曲が本アルバムの"2. Sighs"です。

少し驚きなのは、なんと米現代音楽アンサンブル"Bang on a Can All-Stars"も楽曲を取り上げている事でしょう。

楽風的には"間欠泉"だとライナーノートにはあり、ノイズやスペクトル楽派の様相も見せるそうなので楽しみです。ちなみにイタリアでのあだ名は "Il distorsionista" ディストーション奏者だそうです、ならるほどw



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Mosaïque
(Klangforum Wien, Benedikt Leitner: vc-3)
最新と言うよりも2010年代の作品中心になります。唯一1.が古い2000年代ですが、それが今の流れの元になっている作品だそうです。オケや室内楽 そしてソロ+ライヴ・エレクトロニクスと広範囲になるので楽風が良くわかりそうです。

演奏はパトリック・ハーン(Patrick Hahn)指揮 クラングフォルム・ウィーン。3.のvcはベネディクト・ライトナー、ライヴ・エレクトロニクスはAndreas Harrerです。





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1. Geysir-Grisey (2006) for violin, viola, double-bass and two pianos
倍音の唸り、空間の響き、ロングトーン構成、共鳴、明らかにスペクトル楽派的な空間音響系になっています。cbの主張が強く感じます。

もちろんそれだけではなく"何でもあり"的でもあります。激しいボウイングを交えた即興的な展開も飛び込んで来たり、シャリーノ風な弦楽グリッサンドも入ります。僅かに特殊奏法も使われている様ですし、後半には反復も出てきます。


2. Sighs (2012) for chamber or symphony orchestra
16人編成の楽曲で、"hommage à Fryderyk Chopin"とあります。ショパンの構成するテンポ(rubato)にオマージュしているそうです…
1.に比べると特殊奏法やノイズ系、即興系の方向へシフトしています。面白いのは間違い無いですが、何処かで聴いた様な空間音響系カオスで魑魅魍魎が蠢き唸る様な音楽です。


3. Mosaïque (2012) for cello and electronics
vcの特殊奏法とエレクトリック・ノイズの組合せでここでも"生き物"を感じます。CREATUREな気配です。

 ★試しにYouTubeで観てみる?
  Armance Quéro (vc), ライヴ・エレクトロニクスはスタンチク本人
  2012 IRCAM Espace de projection での演奏です



4. Blind Walk (2015) for ensemble
無音空間に風が吹く様に入って来ます。また少し楽風が変化して静空間が大きくなり、特殊奏法のノイズが軸足音作りです。途中で強音カオスが顔を出しますが、全体としては生物感のCREATUREsoundです。

ウェザー・リポート「ブラック・マーケット」の冒頭を思い出します。エッ、何言っているわからない?!w


5. Afterhearings (2015) for flute, clarinet, cello, guitar and piano
ここでも静空間、そこに細かい音が紛れ込んでいます。それはピチカートでありグリッサンドであり、ポリフォニーなのかホモフォニーなのか微妙な関係を作ります。少し邦楽和声も感じますし、ジャジーな旋律も登場します。新しい流れになりそうな予感が…



主軸をスペクトル楽派の響きベースの何でもありから、カオスやノイズの空間音響系にシフトしています。面白いのはジャングルの様な生命感でしょう。

"音"に調性はあるので聴きづらさは低いと思いますし、今の時代の前衛現代音楽の潮流の一つでしょう。"間欠泉"というのは上手い例えで、この辺りから前衛現代音楽を覗くのも悪くないかと。




テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽





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