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仏現代音楽家エリック・タンギー(Eric Tanguy) の「管弦楽作品集」



エリック・タンギー
(Éric Tanguy, 1968/1/27 - )
多作家で知られるフランスの現代音楽家ですね。ホラチウ・ラドゥレスクやジェラール・グリゼーらに師事していて、アンリ・デュティユーの招聘でタングルウッドにも登場、その他の招きも多い様です。ダルムシュタットにも出ていますね。無調混沌的な前衛ではありません

知られる処ではロストロポーヴィチに委嘱されたチェロ協奏曲第二番では仏で2001年初演の後、翌年には小澤征爾さんとボストン響でカーネギー・ホール公演を行いました。
佐渡裕さんや諏訪内晶子さんもタンギーの作品を取り上げている様ですね。



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Orchestral Works
(Jyväskylä Sinfonia, Ville Matvejeff cond.)
タイトル通り管弦楽と協奏曲のアルバムで、近年作品がメインとなっています。
1.はモーツァルトの同タイトル曲と合わせて弾く事を前提に委嘱され、2.はシベリウス生誕150年に作られたオマージュ作品。3.は2003年に新たに改訂された技巧曲です。

演奏はヴィッレ・マトヴェイェフ指揮、ユヴァスキュラ・シンフォニア。クラリネットはピエール・ジェニソン(1)、ヴァイオリンはユーリア・プシュケル(3)になります。







1. Clarinet Concerto (2017)
無調ではないのですが、調性の中の特定の音階を使っているのか独特のモード的な音楽です。ポリフォニーと言うよりもモノフォニー、金管と打楽器の音の出し入れが強くドンシャン的です。クラリネット・ソロもノコギリ音型の様な旋律を立て続けに吹き切るのが特徴的で、かなり吹きっぱなしで疲れそうです。


2. Matka (2015)
1.の緩徐パートと似ています。緩徐ですが打楽器と金管が元気に鳴らします。例によってギザギザ音型が縦横無尽に張り巡らされていますね。1.では無かった明確な反復・変奏がラストで登場しています。

 ★試しにYouTubeで観てみる?
  Vahan Mardirossian指揮、Orchestre de Caenの演奏です
  中盤以降の派手さが特徴ですね



3. Violin Concerto No. 2 (1997, rev.2003)
明らかに古い年代の作品に聴こえます。動機の反復・変奏を主体にしていて、1.の独特の調性やモード感はありません。ドンシャン的な打楽器と金管の元気さは同じですが。
ただvnはかなりの技巧を要求しそうですね。プシュケルはかなり歯切れ良く鳴らしています。



跳躍音階を含むギザギザ音型?が独特な調性かモードの面白さを感じさせますね。曲構成はメリハリが強くドンシャン的な鳴りの明快さです。

その面白さは近年の様で、古い3.は平凡な動機の反復・変奏と言った凡百に埋もれそうな楽曲になります。と言う訳で "1. クラリネット協奏曲" が聴きどころですね。




テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽





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