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マルッキ/ヘルシンキ・フィルの バルトーク「管弦楽のための協奏曲 | 弦楽器, 打楽器とチェレスタのための音楽」



Concerto for Orchestra | Music for Strings, Percussion & Celesta
(Béla Bartók, 1881-1945)
Helsinki Philharmonic Orchestra, Susanna Mälkki: cond.
BISレーベルがリリースするヘルシンキ・フィルハーモニー管弦楽団と常任指揮者スザンナ・マルッキのベラ・バルトーク第三弾、"弦チェレとコンオケ" ですね。CDのカップリングでもコンサートでも人気の二曲です。

既リリースの "青ひげ公の城" と "中国の不思議な役人" が良かったので今回も期待値は大です。

近年の指揮では主席客演指揮者を務めるロサンゼルス・フィルとのマーラー5番で素晴らしい演奏を披露したS.マルッキ。
彼女は若い頃から好きな指揮者の一人で、現代音楽好きとしてはアンサンブル・アンテルコンタンポラン(Ensemble InterContemporain)の主席指揮者を務めてくれたのも嬉しかったですね。







1. 弦楽器, 打楽器とチェレスタのための音楽 (1936)
第一楽章はフーガ主題を幽幻神秘な静からクレシェンドで昇る訳ですが鬱な印象を強く表現しています。第二楽章は二つの主題に明確な明るさと華やかさを付けています、第一主題はどうしてもショスタコーヴィチ色を感じますが。
第三楽章は得意のアーチ構造で、主部と第一トリオを鬱に奏でて中間部では煌めきを強調したコントラスト付けです。第四楽章は跳躍音の少ない七つの主題で、スッキリとした流れを作ります。テンポ変化を際立たせるディナーミクも効果的ですね。
落ち着きつつも明瞭な "鬱・明・鬱・明" 構成の弦チェレです。



2. 管弦楽のための協奏曲 (1943)
第一楽章は序奏をスロー静からディナーミクと出し入れの強さで表現。第一主題はショスタコーヴィチ色を強く、第二主題では哀愁を強調とハイコントラストです
第二楽章主部の木管群は不気味な演舞のスケルツォ、トリオのコラールは穏やかに対比を作っていますね。第三楽章は第一楽章序奏に似た表現に神秘的なトリオが絡み、第二トリオでは濃厚に奏でて彫りの深い印象を作ります。
第四楽章ショスタコーヴィチ引用パートの "Intermezzo" はリズミカルでtbや木管の色付けも明瞭でこの曲のベストパートになっていますね。
第五楽章主部の慌ただしい弦も、中間部の金管も派手やかなプレストで軽快です。
強い表現力を見せるコンオケになりましたね。



強めのディナーミクにアゴーギクも振って濃厚表現の"2.コンオケ"が特徴的です。 例えばフリッツ・ライナーの様なクールでスッキリとた表現とは全く異なります。

"1.弦チェレ"も完成度は高いですね。(ライナーも"弦チェレ"では濃厚です。そう言う曲ですね)



【ご参考】7人の指揮者で聴き比べる "管弦楽のための協奏曲"


テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽





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