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2021ドレスデン国立歌劇場公演 R.シュトラウス 歌劇「カプリッチョ」をNHKプレミアムシアターで観る


今年5月のドレスデン国立歌劇場 リヒャルト・シュトラウスのオペラ『カプリッチョ, Capriccio』シュトラウスが1942年に完成させた最後のオペラになりますね。(未完のDes Esels Schattenを除きます)
COVID-19下、無観客が残念ですが開催してもらえただけでも嬉しいです

キーとなる演出ですが、残念ながらヘルツォークの演出を知りません。個人的嗜好は前衛の香りがする方が…

指揮はもちろん長くカペルマイスターを務めるティーレマンで、2024年まで続投の様です。タクトはストーリー性の高い印象がありますね。同歌劇場オケである手兵ドレスデン・シュターツカペレを率いた"グレの歌"のCDでもそれが印象的でした。(今回のニールントとマイヤーはそこでも共演しています)



(ティーレマンの解説付きTrailerです。ドイツ語ですがw)


演出
ストーリーの置き替えがありますね。第二次大戦下のドイツを舞台にしているそうです。そこは現代的ですが、それ以外は至って旧来的な演出でした。置き替えもストーリーに対して意外性を与える事もありませんでしたね。

一番盛り上がるが新作披露での入り乱れる討議の多重唱シーンも面白さはボチボチでした。(演奏は見事でしたが)
唯一、冒頭と結尾にマドレーヌの老いた鏡像を登場させた事が意味深な変化球だったでしょうか。(ラストの歌詞に出て来ますね。そして二人を選ぶと言うオペラの結末…)


舞台・衣装
背景を大きな壁でシーンにより廻り舞台で室内・室外にしています。配置されるものはシンプルですが。
衣装はストーリーの置き替えで20世紀中盤の出立ち、現代風と言った感じです。最近ではごく平均的な印象でしょうか。


配役
【女性陣】
C.ニールント(マドレーヌ)は2020ベルリン国立歌劇場のシュトラウス「ばらの騎士」元帥夫人でも流石の技量を披露しています。今回もよく延びるsopでたっぷり聴かせてくれました。もちろん演技フィットさせているのは言うまでもありませんね。ラストの独白シーンは見事でした。
C.マイヤー(女優クレロン)は地味でした。

【男性陣】
C.ポール(伯爵)や、D.べーレ(音楽家フラマン)、N.ボルチェフ(詩人オリヴィエ)はニールントの引き立て役でした。まさにストーリー通り?!
お馴染みG.ツェッペンフェルト(舞台監督or芸術監督ラ・ロッシュ)はバス役ですがバリトンっぽく、音楽家・詩人と三人で歌うと一番歌唱表現がありましたね。


音楽
オケは引き気味の印象を強く感じますが、このオペラ自体の設定ですね。勿論強音パートでは音楽が主導権を握っていました。オペラの内容のごとくw この辺りの作り方がティーレマンらしさでしょうか。
プロローグの弦楽六重奏は落ち着いて淡々とした流れから緊迫感へ繋げる表情を上手く作っていましたし、最後の"月光の曲"は優しく美しくクレシェンドで色付けですね。(舞台のライティイングも合わせていました)


音楽と言葉そしてオペラを題材にしたオペラ?!をシリアスに作り込んだ印象です。そして伯爵夫人マドレーヌのニールントを楽しむ作品になりました。あとはツェッペンフェルトですね。そう言う作品だと思います。

シュトラウスとしては前期のサロメやエレクトラの様な異常性が無いので、然程好みではないのですが後半は魅力的な流れになった感じです。



<出 演>
 ・伯爵夫人マドレーヌ:カミッラ・ニールント [Camilla Nylund]
 ・伯爵 (兄):クリストフ・ポール [Christoph Pohl]
 ・フラマン (音楽家):ダニエル・べーレ [Daniel Behle]
 ・オリヴィエ (詩人):ニコライ・ボルチェフ [Nikolay Borchev]
 ・ラ・ロッシュ (舞台監督):ゲオルク・ツェッペンフェルト [Georg Zeppenfeld]
 ・クレロン (女優):クリスタ・マイヤー [Christa Mayer]

<男声合唱> ドレスデン国立歌劇場合唱団
<管弦楽> ドレスデン・シュターツカペレ
<指 揮> クリスティアン・ティーレマン [Christian Thielemann]
<演 出> イェンス・ダニエル・ヘルツォーク [Jens-Daniel Herzog]


収録:2021年5月4・6・8日 ドレスデン国立歌劇場(ドイツ)

テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽





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