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ピアノ2台版『マーラー 交響曲 第5番』を ミヒャエル・ナナサコフ で聴く

ここへ来てマーラー5の変則ver.2枚、ピアノと室内楽、がリリースされましたね。まずはピアノ2台ver.(左)です。

IMG_9794.jpeg


ミヒャエル・ナナサコフ Michael Nanasakov, pf
(アウグスト・ストラダル編曲, August Stradal 1860-1930)
ヴィルトゥオーゾ系ピアノファンなら知っているナナサコフですが、まさかマーラーで出てくるとは思いませんでしたね。

ナナサコフと七澤順一さん】
ナナサコフは七澤さんが作ったバーチャル・ピアニストですね。仮想履歴まであります。
演奏はYAMAHAの自動演奏ピアノ"Disklavier"、そしてMIDIシーケンス・ソフト。そう言った方式でのピアノ2台版になっている様です。いずれにしてもスコアにあるアッチェレランドの様な表現もデーター化して同期&再構築している訳ですから大変そうです。

ストラダル編曲
マーラー(1860-1911)と同年同じチェコ生まれのピアニストで作曲家ですね。得意とするのは交響曲のピアノ版編曲で、それを得意としたリストに弟子入りしていた事も影響しているかもしれませんね。その方向性はピアノで弾ける様にしたと言うよりも原曲に近く難易性が高いとの事です。

ちなみにピアノ版マーラー5はオットー・ジンガー版も存在します。(トレンクナー&シュパイデルのCDを"マーラー聴き比べ #12"にインプレ済みです)




マーラー 交響曲 第5番 [ピアノ2台版]



第一部
ファンファーレから音の厚みがありますね。そして音の歯切れが強くギクシャクで、葬送行進曲は強烈な不自然さを作っています。第一トリオはメイン旋律が裏に回り、第二トリオは哀愁が弾んでしまってます。マーラー本人のピアノロール第一楽章とは全く異なる印象です。
第二楽章第一主題はフィットした激しさ、第二主題は哀愁が跳ねています。展開部は本来vcの動機がギスギスと、再現部も全体的にそう言った音を強く感じてしまいます。

第二部
スケルツォ主題は良く鳴らし、レントラー主題では音量を落として少し揺さぶっていますね。第三主題のhrパートは違和感ですねぇ、弦楽パートはOKですが。変奏パートは'らしく'なっています。展開部と再現部も緩やかなアゴーギクを感じますが、スコア通り?!
第一部よりは総譜に近い印象かもしれません。

第三部
第四楽章は少し音の跳ね具合を落としますが、それでも鍵盤をカツンと叩く様なカクカクした印象のアダージェットです。
第五楽章第一・第二主題はとてもフィット感があって本録音中一番でしょう。コデッタもいいですね。展開部は強い流れで通して聴き疲れ、再現部冒頭三主題はフィットして山場からコーダは少しうるさいかもw



一音一音の粒立ちが極端に明瞭で、流麗さは極低くギクシャクとまさに機械仕掛けの様な印象です。

インテンポとライナーノートにはありますが、そもそもマーラー5のスコアにはBPM表記がありません。印象は全体やや速めでアゴーギクもしっかり感じますね。

スカスカなオットー・ジンガー編曲版より音数があってそれらしさが味わえます。ふとM.A.アムランの多重録音で聴いてみたいと思いました。




テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽





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